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| 2007年11月26日(月) ZARD 坂井泉水との出会い 31 No.120 |
早いもので、蒲池さんが亡くなって丁度半年が経ちます。
未だに、この様な掲載を続ける事に対し様々な意見もあろうかと思いますが、残り数回の掲載なので取り敢えず最終回まで、
お付き合い下さい。
当初は、「何を意図した掲載か?」、「偉そうに何を言うか!」、「適当な事を書くな!」と言うメ−ルを良く戴きましたが、その都度、
「世間知らずの人は、状況が理解出来る様に最後まで読んでから意見を述べなさい!」と返信しておきました。
読んでいれば自然と、冗談で済む話か?否か?この程度の察しは付けられる筈なのですが、理解して戴けないのも、文才も無く
私の文章の表現能力が足りず、不勉強の致す所なので誠に申し訳のない次第です。
しかし、段々回を重ねる度に 「人生を見詰め直してみます」、「奥の深い話に感激しています」、「話に参加してみたかったです」
等々の彼女を思うメ−ルを沢山戴ける様になり、私のしている事も無駄ではないと思える様に成りました。
戴いたメ−ルは全て返信させて戴いていますが、本当は蒲池さんが生きている時に、皆の思いを伝えられたら、不安と焦りに
溺れる彼女にとり、どれほどの励みと勇気を与え、素晴らしい事だったか・・・
私の意図した思いや彼女に対する私の評価など、戴いた質問の中で説明しておきたいものは、最終回に掲載します。
ただし、彼女に対する見方と気持ちが変わる可能性もあるので、12月12日に発売予定の『グロリアス マインド』を聴いた上で、
最終回を迎える様にしたいと考えています。
前回の続き
二人が語り合っている場所は、誰も来ないし誰も見ていないので、時間も気にせず好きなだけ泣かせておきました。
暫くして蒲池さんが泣き止みだした頃、
私は、
「さっちゃん、こんな所に、何時までもしゃがんで泣いてるとウンコしたくなるといけないから、立っちして!」
と、言いながら彼女を抱えて立たせ、「お鼻チ〜ンしなさい。」と、ポケット・チリ紙を渡しました。
蒲池さんは、何かを話そうとしましたが、泣き止んだ直後なので、まともに話せる様な状態ではなく咽出したので、彼女の
背中を摩りながら、私は、
「少し落ち着くまで、俺の語る『ありがた〜い話』をゆっくり聞いていなさい!
そもそも何故、スランプが発生するのかと言えば・・・(中略)・・・と言う訳で、生活様式に極度な制限のある修行者や囚人、
自然環境が厳しく生活に追われる無人島に住む漂流者や土人達の様に生活様式が固定されていたり、時間の感覚に
囚われずに済む生活様式をしていたりする者の多くはスランプを感じる事が殆どない。
解り易く言えば、外界からの反作用を受けずに済む生活か、一定のリズムに無理やり合わせず済む生活をすれば、
スランプは殆ど起きない事になるが、それが簡単に出来ないのが現代社会であり、目の前に突きつけられた現実だ!
では、どうすれば良いか?
時と場合により方策を考え、視点とタイミングを入れ替えて行くしかない。
簡単に言えば、こんな感じだけど、ここまでは解るかな?」
と、落ち着きかけた蒲池さんに訊きましたが、彼女は子供が甘えた様な声で、「解んない!」と返事をしました。
私は、
「そうか、解らないか〜参ったね〜。
解るかな?解んねぇ〜だろうな!って所かな?
しょうがないから、日清焼きソバUFOを食べて出直すよ〜
何て説明すれば良いのやら・・・俺も悩んで寝られなくなりそうだ〜」
と、額に手をあて笑い出すと彼女も一緒に笑い出し、その姿を見ていると私自身、忘れていたものを思い出した様な
気がしました。
私は続けて、
「さっちゃん、女の子はそうやって楽しそうに笑う、自然な姿が一番綺麗なんだよ!
日本中の女の子が笑いながら過ごせる世の中に成れば、理想なんだけどな〜
天照大神が微笑む限り、この国の将来も明るく照らされるからね。
一番解り易く言えば、さっちゃんが恋をする時のリズムが規則正しく無いのと同じで、生きて活動する限り時の移ろいで
様々な条件は、常に変化をして止まないから、自分がその状況に合わせられない様に成って自然と歪みが出てしまう。
この歪みで物事が滞りだすとスランプを感じるようになる。
現実に生きている人間は、電流や電波の様に規則正しい周波数は持ち合わせられないから、仕方がない。
向こう側に見える山の峰々の高さと谷の深さは、似た様な感じでも良く見ると高さと形は違っているだろう?
この山と谷の状態を一目見て、スランプの脱出方法のヒントを見抜けるか?否か?は、人それぞれの感性で決まる。
感性を磨くとは、こう言った事の積み重ねなんだよ!
今回の講釈は難しい事を抜きにして、運を良くする最低限のコツを教えてあげよう!
一つ、何時も間が悪くて不運を持ち込み易い奴は、他人の運も奪うから近づけない事
特に、異性関係は思い入れが違ってしまうから注意する必要がある。
二つ、体調に気を配り、暴飲暴食は慎み美食を好まない事
三つ、精神的に落ち込むと余計に物事は悪い方に傾くから、焦らない事
四つ、無理と無茶をしなくても済むように、予め余裕を持つ事
五つ、自分の出来る範囲の小さな事でよいから、損得を考えず施しをする事
道楽は慎み、自らの悦楽を分け与える様にすれば、それで十分。
これだけで、運が良い方に変わって行くから、試してごらん!
何しろ、占い師がスランプで当らなくなったからと言って、俺に相談する人が何人もいるくらいなんだから・・・
それほど、誰にでも起こる避けては通れない厄介事なんだよ。
こんな時、どんな顔して客に尤もらしい事を言って凌いでいるのかと思うと複雑な気がするけど・・・
世の中、その程度の事も多いから、さっちゃんもスランプと上手く付き合わないと苦しむだけで、先にはつながらないよ!」
この様に言って、頭を撫でると彼女は「うん。」と、返事をして生き返った様に、優しく清々しい表情と成り別人の様でした。
蒲池さんは、
「胸の中にあった、モヤモヤした嫌な霧みたいのが全部風で吹き飛ばされた感じがして凄く爽やかな嬉しい気分。
これが、心に吹く爽やかな『風の力』なんでしょう?
こう言うイメ−ジを持ち続けて詩を書けば素適な作品が出来そうな気がする・・・その団栗ちょうだい。」
と言うので、持っていた団栗を彼女にあげました。
私も本当に良かったと思い、「さあ〜スッキリした所で、ベンチに座って景色を見ながら缶コ−ヒ−でも飲もう!」と、元来た
道を歩き出しました。
蒲池さんは、後からゆっくり付いて来たのですが、何も喋らず、じんわりと気持ちを整理している様な感じでした。
私も彼女のいじらしさに心を打たれ、何か彼女の役に立ちそうな事で協力してあげたくなり、少し早い気はしましたが、本当の
『風の力』を感じさせ、そのコツを教えてあげようと思いました。
だたし、教えて誰にでも出来る事ではないので、『彼女の器量は、どの程度か?』一応量って見たかったのも本音でした。
次回に続く
(追記)
蒲池さんの笑う姿は何度も見ましたが、この会談の時に見せた笑顔は、とても優しい女の子の目をしていました。
写真集などで見る彼女は、意識して作った表情とポ−ズなのか、どこか陰気臭く仮面を纏った様に感じます。
撮影が楽しくなかったのか?普段の生活に喜びが無かったのか?知りませんが、まるで別人の様な気がして違和感があり、
どうしても私の知るさっちゃんでは無いのです。
しかし、写真と言うのは、ありままを写し出すので怖い所があり、本当はそちらの彼女が真の姿だったのでしょうか?
もし、私と合った時の顔が仮面の姿だったのなら、天才役者だったのかも知れません。
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| 2007年11月21日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 30 |
前回の続き
私は結構多くの人達にスランプの脱出方法を説明しましたが、誰でもが経験する難儀な状態です。
中には、野球選手や芸能関係者もいたと記憶していますが、殆どの人は、手っ取り早く自分の都合にだけ合う結論を求め、
過程を無視するので、私も結論だけ、「逆立ちすれば、解決する。」と、述べる事にしています。
蒲池さんに、時間が無いから戻ろうと促しましたが、「スランプの脱出方法を具体的に説明してくれるまで戻らない!」と、
言い張るので、私は、
「会談の約束は30分だろう。
これから、寺の行事をして終えたら出掛ける予定だし、スッポカス訳に行かないからだめだよ!
良い子だから、これ以上、無茶言わないで・・・日を改めてくれないか?
それまで、スタッフと協力して何とか凌いでよ。」
と、説得しましたが、「お願い、協力して!」の一点張りでした。
普段ならば、物分りの良いスマ−トな人なのでしょうが、感情的に成っていましたから仕方なく、
私は、
「簡単に説明すれば、向こう側に見える山を例にすると 山頂が『好調』、谷底が『不調』だとする。
逆立ちしてごらん。
今度は、谷が上側に、山頂が下側に入れ替わって、谷が『好調』、山頂が『不調』に成る。
要は、視点の問題だから着眼点を変えれば良いのさ。
人間万事、塞翁が馬って所かな?種を明かせば実に簡単だろう?
・・・さぁ〜頃合だから帰ろう。」
と言いましたが、蒲池さんは、私をジッと見詰めたまま、
「それって、一般向けの話でしょ?
もう、どうでも良いって感じの目をしてる!
あの日、約束した筈だよね!さっちゃんだけには、全て本当の事を話すって・・・今度だけは、協力して!」
と、言ってきましたが、私には、「さっちゃんだけには、全て本当の事を話す」と、約束した記憶がありません。
記憶ノ−トも読み返しておきましたが、その様な記載も無く、たぶん拡大解釈だったのだと思います。
私は、
「今度だけ、特別に協力すれば、以後は協力しなくても構わないな?!」
と、念を押して訊きましたが、肝心な事に成ると俯いて押し黙ってしまいます。
その様な蒲池さんを見ていると可愛そうになり、私も根負けして「仕方ないな〜」と諦めて言いました。
過去の経験から、「何とか、会うだけでも・・・」と無理を言って来た人と関わって、会うだけで済んだ例は一度もありません。
蒲池さんとの話も30分で済むとは、初めから考えていませんでしたから、最大2時間までの枠を確保しておきました。
ただ、この事は予め許可を取り手配りはしておきましたが、後々尾を引くのは見えていましたから、回避したかった事情もあり
心中穏やかでなかったのが本音です。
蒲池さんは、何度も「ごめんね!」と言ってくれましたが、この決断は、後に大きく響く事と成りました。
諸々の難儀を思うと気が滅入り、話す気力も失せたのですが、それを察して蒲池さんは、「気分変えて、お散歩しよう!」と、
私の手を引っ張りながら、歩き出しました。
初めは、『他人から受けた厄を俺にまで回すなよ!』と思いましたが、歩きながら愉しそうに話しかけて来る彼女を見ていると
『この人には、何となく負けちゃうんだよな〜』などと思うと、そんな自分が段々可笑しくなって笑いながら、
「さっちゃん、お喋りしたかったら、素直に言いなさい!
俺には一々余計な気を使わなくて良いよ!」
と、言いましたら、彼女も笑いながら「はい!」と答えてきました。
林を抜け、少し行くと見晴らしの良い若干広めの場所があり、そこには沢山の団栗が落ちていて、何時もネズミ達が食べて
いました。
丁度、私達が歩いていた時も、何時もの様にネズミ達が団栗を食べていて、それを見た蒲池さんが、
「ねぇ、リスが居る!」と言うので、私は一瞬驚き彼女に、
「あれ、リスなのか?ネズミの間違いだろう?どう見てもネズミにしか見えないぞ!」
と、訊き帰しましたが、「リス」だと言う事です。
私は、
「ネズミもリスも齧歯類だから親戚なんだろうけど、ペット屋で見たフサフサした可愛い感じのリスとは、大分違うな〜
小さくて地味だし、臆病で直ぐ逃げやがる。
山に住んでいるリスは、イメージと大違いで可愛げの欠片も無い奴だよ。
ムササビの方が、もっと可愛いぜ!」
この様に言うと、蒲池さんは悲しそうな目で私をジッと見詰め、「本当は、私も山のリスと同じなんだよ〜」と、言い出すので
流石に私も驚き、「オマエ、行き成りどうしたんだ、確りしろ!悪い物でも拾って食ったのか?!」と言って、彼女の額に手を
当て熱を計りましたが発熱は無い感じだし悪い冗談を言った様にも見えません。
私は、前回の会談で蒲池さんの言った、「私も心を全て明かせる日が来る様にします。」との言葉を思い出し、本気で心を
成長させ歩もうとする覚悟の程を知りました。
団栗の落ちている所まで歩き、団栗を一つ拾いながら、
私は、
「そうか〜さっちゃんは、山のリスだったのか?
俺がロケットに乗った兎なら、さっちゃんは飛行機で飛び続けるリスなんだな〜
小さなリスが、ここまで築き上げるには、人には言えない苦労が山ほどあったろう?
良く、ここまで挫けず努力を重ねて来たね。
頑張り屋さんのさっちゃん、偉かったよ!」
この様に言って、蒲池さんの頭を撫でると今回も彼女は泣き出しました。
私だけにではなく、言いたい事は山ほどあったに違いありません。
しかし、辛抱を続けながら自らの夢に向かい歩み続ける彼女が背負ったものは、並大抵の事ではなかったものと思います。
私は、続けて
「どうやら、さっちゃんは本当の勇気を手にした。
普通、勇気と言えば、『恐れず立ち向かう事』を指しているけど、それだけなら単なる荒くれ者でも簡単に出来る事だ。
俺が言う本当に必要としている勇気とは、『前向きに努め様とする心』と『避けずに受け入れる柔軟な心』を併せ持つ事で、
本当の勇気が持てないと、『己を知る事』は不可能なんだ。
俺も師匠から、この事を伝えられて初めて知ったけど、これは、『心にある誠』の問題だから言葉で教えたからと言って、
誰にでも伝えられる様な簡単なものではない。
本当の勇気が持てた時、『前向きに進む勇気』、『見定めて止まる勇気』、『小事から逃げる勇気』が実行出来る様に成る。
解り難いかも知れないが、『怖くて逃げ出す』のと『意を決して逃げる』のは、全く意味が違う事だから混同しないで欲しい。
弱さや欠点、醜さ、不器用さ、あるがままの自分自身を受け入れる事が出来た時、初めて『己を知る事』が可能と成るのは、
自身の持ち味を活かせるチャンスを手にしたに他ならないからだ。
(苦手な事を)無理に克服しようしたり、(自身の弱さを)認められずに避けていたのでは、自分自身が嫌いに成るだけで
建設的な方向には進め難い。
自分を大切にすると言うのは、欲求通り好き勝手な振る舞いをして、その場凌ぎの楽しさを求める事でも自分の都合を
押し通す事でもない。
自分自身が、どんな姿をしていても、どんな苦境に立とうとも誠を持って自身と接する事にある!
他人様に受け入れられる事ばかり考えて幾ら飾り立て誤魔化してみた所で、どうにか他人の目は欺けても、自身の背には
真実を背負い続けているのだから、己を欺くのは自身のチャンスを捨てる事に他ならない。
一番肝心な自分自身が真っ先に己を受け入れて土台を築いていなければ、何かを生み出す事なんて到底有得ない話だ!
これが『自分を愛する事』で、自分を愛せれば、他人も愛せる様に成れる!
さっちゃんも『真実の愛』を見つけたければ、先ず『自分を愛する事』が先決で、その次に、自分を愛するのと同じ様に他人も
労りながら愛して行く事を覚えれば、『真実の愛』は遠い所に無い事がハッキリ感じ取れる筈だよ。
そして、あるがままの自分自身を受け入れる事が出来た時、『自分らしく生きる事』への切符も同時に手に入れる事が出来る。
この前も、『自分らしく生きる事の一つは、自分を信じる所から始まる』と言ったけど、本当の勇気を得るには自分を信じる事も
必要だ。
人の心は、全て別々のものではなくて、見えない所で確りつながっているのさ!
ここに秘められた力は計り知れないものなんだ!
魂が込められないと、『内なる風の力』は起こせないから、誰の心にも自分の思いを届ける事は出来ないよ。
幾ら情感を込めて歌っても人の魂までには届かない。
これが、さっちゃに必要な夢の扉を開く鍵だから、何時までも今の気持ちを忘れないで歌い続けて欲しい。
さっちゃんの優しい心が受け止めた爽やかな風を詩にして、多くの人達の魂に伝えてごらん!
多くの人達の心を開く鍵になる筈だ。
それが出来るのは俺じゃなくて、さっちゃんなんだよ。」
この様に言って、蒲池さんの頭を再び撫でると、彼女は声をあげて泣き出し、その場にしゃがみ込んでしまいました。
次回に続く
(追記)
この様な事を書いても、読者の方々には、『安物の青春ドラマ』の様な感じ程度にしか受け取ってもらえないと思いますが、
何故、蒲池さんと私の遣り取りがこの様な運びに成るのかと言えば、私達は共に、人の心の裏側にある醜さ狡さ残酷さを
それぞれの立場で見詰め続けながら、互いの道を歩んでいたからです。
その様な現実と向き合いながらも、心の奥の何処かで損得の無い、駆け引きの無い、欲得から離れた清らかな優しさで
満ちたものを求め続けていました。
朱に交わり赤くなる自分を拒む蒲池さんと朱に交わり碧く変貌して行く私と、互いに欠いた何かを探し合っていたのかも
知れません。
私は親しい人にでさえも、未だに、この様な教えを説く事は滅多にありませんが、自分の胸の内を一番明かした女性は、
蒲池さんだけです。
それだけ彼女に対する期待と感謝の気持ちが大きくあり、『小さなリスが、懸命に大きな事を成し遂げた。』この様に思うと、
醒めた私の心に熱い勇気が沸き立ち、彼女の姿に感激したのです。
文字にして記載すれば、この様な表現に成りますが、それでも、私の心の底には蒲池さんを受け入れられずにいる自分が
いて、それを彼女に覚られていたのも事実です。
もし、何処か遠い存在である歌手の坂井泉水さんではなく、私が親しみを込めて呼ぶ、“さっちゃん”の素顔を知りたい方が
いるならば、『お・も・ひ・で』と言う曲を聞いて戴けると、何時でも純粋な心の彼女と逢う事が出来ると思います。
上手に描かれた詩ではありませんが、背景さえ理解していれば彼女の優しさに触れられる筈です。
この曲の最後に、「明日の風に向かって あるきだそう 君と〜」、この様にありますが、この時の『君』とは、昔の自分を
思い出そうと映画に誘った相手の人や教えを諭した私など具体的人物を指すのではなく、『前向きに生きて行きたいと願う、
あなたの心と共に歩いて行きたい!』この様な、メッセ−ジを詩に込めていると私は読み取ります。.
そう、思いたいのです。 |
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| 2007年11月14日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 29 |
前回の続き
蒲池さんと会談を終え数ヶ月が過ぎ、季節は暑い夏に入っていました。
関西の蒸し暑さは、格別身に堪える上に山中で大量に鳴く蝉共の喧しさは、如何にも成らないほど不快なものです。
この様な時は、只々、無我の境地に成る以外、他に方法はありません。
その様な中、蒲池さんから数ヶ月ぶりに連絡があり、電話に出たのですが、昼寝をしていて半分寝惚けた状態だったので、
彼女が何を言いたいのか良く分からず生返事をしていました。
蒲池さんは、変に感じたのでしょう、「どうしたの?」と訊かれたので、
私は、「今は、無我の修行に明け暮れて忙しいから、秋に成ったら話を聞かせてください。」と返事をした所、
蒲池さんに、「それって、お昼寝してるだけでしょ、真面目に修行しなさい!」と、叱られました。
この頃は、暑い日中に昼寝して、涼しくなる夕方から明け方近くまで、様々な研究をしていたので、厄介事は受け付けて
いませんでした。
この日は、プリン作りの研究と明け方まで韓非子を読んでいましたが、一々説明するのも面倒なので、
「いや〜、蝉が喧しい上に蒸し暑くて死にそうだから、申し訳ないけど、ご容赦戴きたい!」と、再度、断りましたが、
蒲池さんは、「夏休み東京に帰っておいでよ!ク−ラ−の利いたカラオケに行かない?」と、嫌な事を言い出すので、
私は、
「俺は蝉じゃね〜のよ、暑いのに歌う元気なんか有る訳無いだろう!
カラオケなんて俺の人生には、関係ない無用のものだ。
今、大切なのは昼寝だから、邪魔するな!」
と、言いましたら、彼女は「ど〜うして、そう言う言い方ばかりするの!最低!」と、話の途中でしたが電話を切ってしまい、
結局、何の連絡だったのか判らず仕舞いです。
何しろ眠気の方が収まらず、蒲池さんには不適切な発言をしましたが、彼女が何を望み何を歌う積りでいたのかは、
全て承知していましたから、応じたくはありませんでした。
季節が変わり、秋頃だったと思います。
私を訪ねて来てくれたようですが、外出していたので会えませんでした。
寺務所に、メモ書きを残し『約束は守っています。』と、だけ書いてありましたが、私には誰が来たのか直ぐ解りました。
メモを見た時、何となく嫌な予感がしていたので会いたくなかったのは本音です。
暫らくして連絡があり会う約束をしましたが、蒲池さんの希望する日は既に予定が入っていたので、三十分程しか
時間が取れず断りたかったのですが、「何とか、その日に会うだけでも・・・」と言う事なので仕方無しに応じました。
電話の中で、ニュ−シングルを発売したと聞いたので、早速、CDを買い聞きました。
そのCDの2番目の曲に、『少女の頃に戻ったみたいに』があり、蒲池さんが本当に望んでいた事を知り、それが無事に
果せた様子なので、コ−ドネ−ム『コメットさん計画』の完了を決めました。
時期的な事を逆算すると、この曲の構想は、私と出会う前に大方出来ていたものと思いますが、私は蒲池さんの背中を
押す応援ぐらいは出来たものと思います。
蒲池さんからすれば、これを切っ掛けに、自分の中に眠る何か新しい感性を探し表現して行きたかったのでしょう。
それを手伝って欲しかったのが、彼女の本音だったと思います。
私も、その事は承知していました。
しかし、私の事情がそれを許さなく成り始めていた事もあり、何時までも蒲池さんの手伝いは出来そうにもありません。
先々の事を考えあれこれ思案しましたが、彼女の様子を伺ってから私の方針を定める事にし、その前に、前回会った時の
最後の言葉、「次は負けないから!」この真意を訊いて見ようと思っていました。
それと、前回会った時から、気に成っていた嫌な予感も率直に話したかった事もあります。
蒲池さんとの再会の当日は、生憎、先客が複数あり落ち着いた応接室は利用できませんでしたので、私が毎日散歩をする
お気に入りの道で話しながら散策する事にしました。
この道は、東南に伸びた舗装道ですが途中で行き止まりと成り、ゆっくり歩いて往復してくると30分で帰って来れます。
とても見晴らしが良く絶景が続き、常に心地良い風が吹いており、所々林を抜けますが、マムシやリスも生息していて、
結構ワイルドな道で退屈しません。
時折、道の真ん中に大きなウンコが落ちていると思うとマムシがトグロを巻いているので、落ちている木の棒で叩いて
懲らしめる事もしばしばあります。
山中で良く見かけるリスの事を山ネズミだと思っていましたが、蒲池さんからリスだと教えられ驚きました。
さて、蒲池さんが寺務所に現れ、久し振りに再会しましたが、夏の電話の経緯も水に流してくれた様子で、
「お久しぶりです。お元気でしたか?〜」
と、嬉しそうにしてくれたので、私も安堵しました。
この時の蒲池さんは、何処から見ても地味なOLにしか見えなかったので、街を歩いていても誰も気付かないと思います。
挨拶も程々にして彼女に事情を話し散策に出ましたが、「体調は大丈夫か?云々、レコ−ディングが云々」、取り留めのない
話ばかりするので、最初に差し掛かった見晴らしの良い場所で、私の気に掛かる事を切り出してみようと思いました。
蒲池さんは、
「わぁ〜良い眺め、通り抜ける風もすごく爽やか〜都会には無いもんね。
毎日、この景色を眺められるなんて風流だなぁ〜」
と、秋の風を楽しみ伸びをしながら呑気にくつろいでいるので、
私は、
「くつろいで楽しんでいる所を申し訳ないが、どうでも良い話をしている程、時間の余裕は無いから単刀直入に訊こう!
この前、別れ際の最後に、『次は負けないから!』と言ったが、あれは何を意味している?
地位も名誉も金も手に入れて、おまけにモテモテ状態のさっちゃんが、オマエとは全ての面で逆側にいる世捨て人の
俺と何の勝負をして、何に勝ちたいんだ?」
と、率直に訊きましたが、蒲池さんは顔色を変えて俯きました。
数分も押し黙ったまま、何も言わないので、私は、
「まぁ〜良い。
俺に勝つ事で、何か新しい境地が開けて良い作品が出来そうなら、勝てる様にしてやるから、遠慮しないで言えよ!」
と言った瞬間、蒲池さんは怖い形相で、
「それって、誰の為にするの?
どうせ、私の事なんて関係ないんだから、どうでも良い話なんでしょ!・・・」
と、言うと再び俯いたまま押し黙ってしまいました。
私は、『初っ端から、波乱に成るとは参ったな〜』と思い、
「今日は時間が無いし、俺も絶対に怒らない、言いたい事があれば率直に言って欲しい。
これは、誰彼の為にする訳じゃない。
さっちゃんが勝つ事で、スッキリして前向きに取り組めるなら、多くの人を利する事につながるから多少の事は我慢する。」
と、返答しましたが、俯いたまま押し黙り続けていました。
この状態では話の進展が見込めそうも無いので、話題を変え様と、
私は、
「この問題は、心の整理が付いて返事をする気に成ってからで構わない。
・・・この前出したCD、『少女の頃に戻ったみたいに』を聞いたけど、表現が豊かで良かったじゃないか。
取り敢えず、『コメットさん計画』は無事に完了した様だから、次の段階に進めて行く必要があるけど、何か次の一歩を
考えてあるのか?」
と、訊きましたが、矢張り俯いたまま押し黙っているので仕方なく、
私は
「まぁ〜それも追々出来る所から考えれば良い。
夏にカラオケに誘ってくれて、どうも有難う。
あの日は、機嫌も悪かったし寝不足で意識が朦朧としていたから酷い事を言って、ごめんなさい。
今後は、気をつけます。
それは兎も角、カラオケや食事に誘うなら、俺よりも先ず両親を誘ったりして、すべき事をして筋を通しているのか?
両親に心配をかける生き方をしている様では、何時までも、白線を踏み外して走り続けた状態から抜けられないぞ!
白線が見える内に元へ戻らないと、帰る事の出来ない道へと進む切っ掛けに発展する。
これは道義の問題だから、オマエがどんなに成功しようとも銭金で済む問題じゃないからな!!
結局、ツケは後で払う事に成るから、苦しむのは自分自身なんだよ。」
と、言いましたが反応は無いので、私は続けて、
「ファンの為に愛される活動をするって約束したけど、どんな事を実行する積りだ?」
と訊きましたら、漸く、か細い声で、
「来年には・・・アルバムを・・・リリ−スする・・・予定です・・・大きなイベントも・・・企画中です。
今後とも・・・積極的に活動・・・しようと思って・・・います。」
と、言葉に詰まりながらの返事でしたが、少し安心しました。
私は、
「それは、大いに結構じゃないか、楽しみにしているよ!
興行の大原則は、人を楽しませる事にあるけど、一人じゃ全てを用意出来ないから、スタッフと心を一つにして成し遂げる
必要があるだろう?
スタッフとの連携は上手く整っているのか?」
と訊きましたら、蒲池さんは、
「それも・・・良く考えながら・・・進めて行きます。」
との事でしたから、
私は、
「返事の無かった所は、今後の課題として取り組めば良いだろう。
この前に出しておいた宿題、『何を得たいのか?その為に何を捨てなければならないのか?何を残すべきなのか?』を
良く考えながら進めれば宜しい。
それには、皆の意見も参考にしながら整えて行けば、より充実させられるから、そこを忘れないように!
・・・俺の訊きたい事は、この位だけど、今日はどんな課題を解決したいの?」
と訊きましたが、蒲池さんは俯いたまま押し黙り、固まっていました。
特に困らせる様な質問をした積りはありませんが、会談を初めから膠着させてしまったので、配慮が足りませんでした。
これ以上、気に成っていた嫌な予感の事を切り出せる状態では無くなり、
『こっちから切り出すのは不味かったな、話を適当に聞くだけで済ませれば良かった。』と思いましたが、時間の制約もあり、
ここで会談を終え様と、「時間も迫ってるし、解決したい事の質問も無い様だから、これで終了しよう。」と言って、戻りかけ
歩き出しましたが、蒲池さんは、そのまま立ち止まり俯いて固まっていました。
仕方が無いので、蒲池さんの所に戻り背中を指で突っつきながら、「もしもし、どうしました?」と、訊いて見ると、
蒲池さんは、「全てがスム−ズに行かなくて、何をしても何処かズレて・・・どうしたら良いか・・・」
と、弱音とも愚痴ともつかぬ事を言い出したので、
私は、
「それ、スランプだろ?そんなの簡単、逆立ちすれば直ぐ解決するぞ!」
と、だけ答えて戻ろうと歩きましたが、蒲池さんは何も言わず私の方をジッと見詰めたまま動く様子はありませんでした。
次回に続く
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| 2007年11月5日(月) ZARD 坂井泉水との出会い 28 |
どうやら、レコ−ド会社のスタッフの方にも、この掲示板を読んで戴けた様です。
本日知りました。
12月12日に発売予定にある『グロリアス マインド』にある2曲目『探しに行こうよ』が、蒲池さんが作ってくれた曲だと思って
います。
このまま曲名は挙げないで置く積りでしたが、スタッフの方々には心より、御礼申し上げます。
『愛を信じていたい』と言う曲の事は知りませんでした。
醒めた私には、何処か遠い幻の世界の様な気はしますが、蒲池さんの信条を良く表していると思います。
蒲池さんと会う一年程度前にリリ−スされていたようですが、私と激しくぶつかった理由が理解できたような気がします。
価値観をぶつけ合って喧嘩したかった様ですが、こう言う気持ちでいたから、私に負けたくなかったのでしょう。
前回の続き
少々笑い過ぎましたが、これ以上、蒲池さんを怒らせても時間の浪費になるので、真面目に返答をしようと、
私は、
「一言で片付ければ、身も蓋も無くなるから、簡単に説明すると・・・
国語の意味合いからすれば後で辞書を引けば良いけど、訊かれてるのは、夢、期待、希望、これらを実現する方法だろうが、
各人持ち合わせた諸条件が全て異なるから具体的に有効な方策を示す事は難しい。
原理原則を言えば、自分自身に『知恵、勇気、誠』が揃った上で、先ず、『目的』を定め、目的に適う『条件』を整えて、条件を
有利にしながら『運用』し、目的を達成させる。
もし、自分の目的が何か解らなければ、目隠しをして高速道路を走るようなもの。
目的があっても条件が揃わなければ、夢を実現に導く手段がないから、アメリカまで泳いで行こうとするのと同じ事。
仮に、目的に叶う条件を揃えられても遣り方が悪ければ失敗するのがオチ。
これだけで何とか成るかと言えば、そうはイカ無いイカの・・・・・だ!
この程度の事なら、少々気の利いた本なら何処にでも書いてあるけど、それで何とか成るなら苦労なんか何処にも無いさ!
世の中、それほど簡単でも甘くも無いのが現実だ。
本当は、○×△□☆が必要だけど、○×△□☆の中でも、☆の吉凶を判じるのは、先ず難しい。
更に、¥、$、£、など諸々が必要な要素に成って複雑に絡んでいる。
それに、水金地火木も組み込んで・・・αβγδ〜も重要な作用が・・・中略・・・
こう言った具合に、組み立てて実現の可能性を高めて行けば良いのさ!
さっちゃんから見れば夢でも俺から見れば実現可能な事もあるし、さっちゃんからすれば実現可能な事でも俺の目には、
非現実的と写る場合もある。
夢が実現出来るのか?諦めて考え直した方が良いか?この事が十分理解出来ていれば、直ぐに判断出来る。
簡単に掻い摘んで説明したけど、理解できたかな?」
と、訊きましたが、蒲池さんは私をジッと見詰めたまま黙って首を左右に振りました。
私は、
「弱ったな〜仕方が無いから、さっちゃんには奥儀を授けよう!
十円を用意して、それを上へ投げて落ちた時に出た向きが、表なら『可』、裏なら『不可』
後は、出た方の結果に肉付けする様な理由を適当に見繕って、こじつければ完了だ。
居酒屋で、梅酒ソ−ダと鳥の唐揚げを注文して待つのと同じ要領、軽い気持ちで行えば何事も心配なく希望を達成出来る。
もし、当てが外れて夢に破れても、『仕方なし』と諦めて済ませば良い。
胸焼けしそうな不味い唐揚げが出て来たら、食べ残すのと同じ要領だ。
要は居酒屋の飲食代は後払いで済むが、人生の場合、他人様の受け取りは、先払いか?信用貸しか?ここが基本なのを
忘れていると、見込みは初めから難しい。
今話した理屈を逆工程にして簡略化しただけだから、結局は同じ事なんだけど難しく考えれば、夜も眠れなくなるほ程悩む。
何はともあれ、気持ちの有様が大切なんだ。
納得できたかな?」
と、再度確認しましたが、
蒲池さんは、「何となく誤魔化されてる様な気がするけど、真面目な話?」と、疑うので、
私は、
「突き詰めた結論は、さっきも言った様に、実現しそうも無い馬鹿な夢は描かない事がコツなんだって・・・
現実の社会で、荒唐無稽な空想で成功するのは、マンガかSF小説位のもので、それ以外は奇人変人の類かお馬鹿として
扱われるから、ロマンを追いかけるのは、ホドホドにしとかないと転落の道を歩む事に成るよ・・・
物事全ては、大凡の有様が決まっているから限界の枠を超えるのは相当難しくて犠牲も大きい。
結局、現実に即した考えを基にしながら生きて行くしか他に方法は無くなるのが現実。
ただし、描いた夢に実現させる為の条件と手段が揃った時、それは単なる希望的な夢から、実現可能な目的へと変える事が
出来るのも事実だ!
初めから冷静に考えて物事の有様を判断出来るなら、何も十円に頼って物事を判断する必要は無い。
もし、詩の中で、ウットリする様な美しい夢を描きたいなら、先ずは厳しい現実を自身の肌身に感じておく必要がある。
そうしないと心から溢れる感覚が伝えられなくて言葉だけが宙に浮いた嫌な感じに成って、魂の揺らぎが出てこないもの・・・
そうは言ってもワザワザ自ら困難を創り出して辛い思いをする必要も無いから、ドラクエで『愛と勇気のファンタジ−』を
擬似体験しながら、短期間で集中的に訓練する、実際には、この方法くらいしか見当たらないのが本当の所だぜ。
映画やドラマ、お芝居では、自分の判断と意思を持って直に参加できないから一方通行で効果が低い。
それ以外にも、ファイナル・ファンタジ−や信長の野望でも十分活用できるとは思うけど・・・
徹夜しながら、やっとの思いで、魔王を倒してエンディングを迎えた時の感動は、なかなか味わい深いものだよ。
現実世界じゃ〜、生きて行くのに忙しいから、夢物語の様な訳には運ばないからね・・・
夢は現実の仕事や恋愛と別次元の扱いで考えておかないと、とんでもない事に発展するから、ここは間違えるなよ!
一見すると全ての事は関係なさそうに見えるけど、以外と何処かにつながってるもので、それを見極められるか?否か?は、
全て自身の器だと言える。
今、さっちゃんに自信を持って言えるのは、
『運良くチャンスを掴んでも人並みの努力しかしていない者は、人並み程度の事しか到達しない。』
『幾ら人並み以上に努力していても、誤った努力は無駄な空回りばかりして実を結ばない。』
『折角、チャンスを掴んでも活かしきれなくて、次の段階に繋げられないと、何れ不運が巡る』
これだけは、確かだよ!
幾ら努力した所で不足分は必ず出てくるから、誰かに不足を補ってもらうしか無いのも事実だ。
自分で判断して実行する必要の無い物事まで抱え込む事はないから、それは適任者に任せる事で解決する。
夢を実現したければ、ここの方策が重要な決め手に成るのは間違いない。
簡単に言えば、こんな感じだけど解ったかな?」
この様に説明すると、
蒲池さんは、
「今は難しくて何も言えないけど、もっと詳しく知りたいから、次回以降の課題でも取り上げてください。
今日は、素適なチャンスをくださって有難うございました。
次に会う時には成長して来ます。」
と、言いながら席を立ったので私も安堵しました。
私は、
「人は、何かの為に、誰かの為に、一歩踏み出した瞬間から希望を実現させる道が開けて来るものさ。
後ろを向いたり、目を伏せていたり、立ち止まっていると、ただ時の移ろいに流されて行くだけで何も生まれやしない。
今、自分の中で何か溢れるものが通り抜けて行っただろう?
それが、『内なる風の力』だよ。
この力を心に宿した時、人は上を向いて大きく高く飛ぶ事が出来る。
自身が味わったのと同じ爽やかな風を多くの人達に伝えてごらん!
さっちゃんの人生にも、素適な夢の扉が開かれる筈だ。」
最後は真面目に返答をすると、
蒲池さんは、「はい!」と、嬉しそうに返事をしました。
帰り際、蒲池さんを近くの駅まで送りましたが、春の夜風は未だ冷たいものが感じられるものの月がとても綺麗に輝く中、
歩きながら、再び熱く語り合いました。
私には、心身共に凍り付く様な質問の嵐が吹き荒れ一層難儀しましたけど・・・
駅の改札口で別れ際、もう一度、握手を交わし、蒲池さんは、「今回は、上手くかわされたけど、次は負けないから!」と、
私の胸にパンチをしてきたので、私は、「勝ち負け何なんてケチな事に拘るなよ、心意気の世界は大きく美しく行こうぜ!」と、
言いながら彼女の肩をポンと叩きました。
彼女は微笑みながら頷き、お互い手を振り合って別れ、こうして、蒲池さんとの初会談を終えて、寺に戻り諸事を済ませ、
蒲池さんとの遣り取りを忘れない様、徹夜でノ−トに書き留め、翌日も休暇を取り書き綴りました。
お互い出会った時から、どの程度成長を遂げたのか知る為、このノ−トに『風に戦ぐ百合』と題名を付け要点を書き留めた
ものです
何時の日か蒲池さんに見せた時、『何て言うだろうか?きっと、泣き出すだろうな?』などと思うと楽しみでした。
私の正直な気持ちを、そのまま隠さずに綴ってあります。
ただ、蒲池さんとの交友も彼女が約束を守り友達同士に成れるのか?否か?が条件ですから、その行方が心配でした。
ノ−トに書き綴りながら、彼女が最後に言った「次は負けないから!」との言葉が、どうしても私の胸に残り続け、
『一体何の勝負をした積りだったのか?』、『私に勝つと何か面白い事があるのか?』次に会った時、訊いて見ようと思いました。
次回に続く
(追記)
蒲池さんとの会談の最後は、『風』で締め括った積りですが、『風』の全てを伝えられた訳ではありません。
人生で三番目に好きな曲である大黒摩季さんの『風になれ』は、『内なる風の力』を美しく表現してると思います。
蒲池さんにも、その様に言いました。
ただし、手段が示されている訳ではないので『風の力』を扱う事も手に入れ事も叶いません。
蒲池さんも『風』をキ−ワ−ドに歌っていますが、自分なりに調べたり訊き回ったりしたのでしょう。
しかし、『風』の扱いに関しての奥義は、剣術、軍学術、忍術、帝王学等でも一子相伝にされている程の部類に属する筈なので、
彼女の満足する答えに辿り着く事は無かったと思います。
仮に言葉尻だけ捉えていても、心に宿さなければ体得した事には成らず、何の意味も価値もありません。
私も日々修練に励み続けています。
この掲示板に記載した内容は、記憶ノ−トの六割程度、蒲池さんの部分は四割方記せたと思いますが、掲載を伏せた箇所も
あるので、筋がつながらず分り辛い部分もあったかも知れません。
しかし、蒲池さんの心の一端は理解して戴けたものと思います。
彼女が亡くなった今、この記憶ノ−トは存在意義を終えたので、ここを書き終えた時、シュレッダ-にかけました。
掲示板に記さなかった事は、蒲池さんとの思い出として心の奥深くに仕舞います。
時が経てば、不要な記憶は全て消え去る事でしょう。
思い出は、懐かしむ気持ちの分だけあれば、それで十分です。 |
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| 2007年10月31日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 27 |
前回の続き
蒲池さんと話が出来て本当に良かったと思い、
私は、
「さっちゃん、本当に有難う。
心から礼を言います。
そう言ってもらえると彼女も喜ぶから、善い供養に成る。
それが多くのファンの願いであり、夢につながる光だ。
素適な作品が出来れば、多くの人達の心の支えに成るし、さっちゃん自身清々しい充実感も得られる筈だから、今後とも
その志を忘れずに歌い続けて欲しい。」
蒲池さんの心に届いて、本当に嬉しく思いました。
しかし、現実の活動環境に対して、どうしても言い知れぬ嫌な予感の方が大きく感じられ心配でした。
恐らく、彼女も私の嫌な予感の事は薄々感じ取っていたと思います。
普段なら、この様な気分に成る時は率直に話を聞き直して筋道の整理をするのですが、5時間以上も余計な質問にばかり
答えていたので、私も疲労で集中力が途絶え務めに油断が出ました。
複雑な思いを抱えながらも、その日の会談を終え様と、
「さっちゃんの事を頼みに来た奴は、どうせ訳ありだと思ったから詳しい事情は訊かなかったが、多くの人達の為だと思って
聞届けて欲しいと頼まれたのが、そもそもだよ。
話だけを訊いているとコイツが可哀想に思えて引き受けたものの誠を感じ取れなかったから信用もしてないし何か別の
意図があるのも承知していた。
ただ、俺にも様々な思いがあって突き動かされたのも確かだ
それでも、さっちゃんとは楽しい話が出来たから、まぁ〜結果良ければ何とやらにしておこう。
人の心は不思議なもので、小さな切っ掛けを投げかけて見ると大きな波紋を打って、思わぬ方向に動くものなんだ。
それが、今後の課題に成ると思う。
今日は沢山の事を言ったけど、さっちゃんの活動で参考に成りそうな所は活用してもらえたら、俺の知識も世の中に貢献
出来るから何よりだよ!
今後とも日々精進を重ねて欲しい。
以上で、御開きにします。
本日は、遠方より御苦労様でした。」
この様に言って、席を立ち蒲池さんに出した菓子を包み、リンゴと一緒にビニ−ル袋へ詰めました。
彼女も席を立ち、
「今日は、本当に有難うございました。
思いっきり喧嘩もしたけど、嫌いに成らないで下さい。
私も心を整理して、前向きに進んで行きます。
まだまだ、知りたい事が沢山あるので、今後とも宜しく御願いします。」
この様に言うと彼女は一礼しました。
私は、
「何がどうなるか解らないが、縁の問題だから成り行き次第だよ!
何しろ悪魔の男だとかペテン師だとか散々罵られた挙句に、一番女の子にモテない嫌われるタイプだって事だからな〜」
と、言いながら大笑いすると、彼女も笑いながら、
「また、時間が取れた時には会ってください。
今度は、私が女の子との接し方をレクチャ-しますから、もう少し大人になってモテる人を目指しましょうね!」
と握手を求めてきました。
私は
「余計な講釈は必要ないから、それより笑える様な楽しい話をしてくれないか?
会う事より何より、さっちゃんが心意気を見せる番なのを忘れないでもらいたい。
いくら、さっちゃんが来たからと言って、のんべんだらりと茶を飲んで無駄話をする暇は無いからね。
ここに居る時期なら、何時でも訊ねて来れば良いさ。
ただし、誰にも内緒で絶対ばれない様にして、俺の存在の痕跡も一切残さないでくれ!
引退までには時間もあるから、その間に友達に成れれば、その時、今後の事は改めて相談しようぜ。
もし間に合わなければ、心の時間が動き出して、純粋な心で詩が歌えるようになったら、それを曲にして欲しい。
何時も遠くから見守っているから、それを感じ取れた時は手紙を書く、その時は喜んで会うよ!
きっと、良い友達に成れる筈だから、全面的に協力する。
ただし、2003年俺の誕生日までに、世界の流れを変えてしまう様な大きな事件が起きた時は、運試しに負けたものと
思い、全てを忘れるのが約束だからな!
さっちゃんが勝てば、俺が白旗を揚げて投降する。
次回以降来る時は、予め『お題』を決めて連絡してくれれば、俺も楽だ。
さっき出した宿題、『何を得たいのか?その為に何を捨てなければならないのか?何を残すべきなのか?』これらの
事をジックリ考えながら、自分なりの覚悟を決めて進むんだよ!
そうしないと結局は、何も得られなくなるからね。」
と言って、堅く約束を交わし握手をしました。
しかし、この時、言葉とは裏腹に、私は諸々の難しさを感じていました。
全ては、ここで終るかと思いましたが、蒲池さんは、
「今日、最後の質問!
もし、テレサ・テンさんに、『夢を探しに行きませんか?』って誘われたら、何て返事をするの?!」
一瞬、ドキッ!っとする様な事を訊いて来ました。
私が、どの様に返答しようとも蒲池さんには、何らかの勝算を見込んだ上で訊いて来たものと思います。
そこで、体裁良く答えて早く帰ってもらうか?少し時間を掛けても本音を語ろうか?蒲池さんに問うてから決め様と、
私は、
「ん〜返事に困るな!さっちゃんが俺の立場なら、何て答える?」
と訊返しきましたら、彼女の表情が曇り何も返事をせず、ただ私をジッと見詰めたままでした。
仕方なく私は、
「さっちゃんが言う所の『夢』とは、実現させたい願望の事を指していると思うけど、無理な事は無理だから止めるし、
可能性が高ければ共に夢を探しに行くだろうし、条件不足なら条件を揃えてからの話に成るのが基本。
リ−ユン(テレサ・テン)さんに限らず、誰が相手だろうと同じ事を言うよ・・・」
この様に当然な返事をしましたが、蒲池さんは、
「とても模範的な回答だけど、でも納得出来ないから帰りません!」
と言いながら再び椅子に座ってしまい、私は思わず呆気にとられ彼女を見詰めていると、「どうぞ、掛けて下さい。」
この様に、私の方が席に着くよう促がされてしまいました。
私は椅子に座り直し、
「参りました。
蒲池女史、何を如何お応えすれば、納得して戴けますか?」
と、頭を下げて訊きました。
蒲池さんは、はにかんだ様な表情で、
「夢を実現させて行く方法を教えてください。」
との事で、『何だ!これを訊きたかったのか?』と、
私は、
「回りくどい訊き方は止めて、単刀直入に訊けば宜しい!
夢を実現させる方法!
それは、実現しそうも無い馬鹿な事は考えないのがコツだよ!
簡単だろう?ワッハッハッハ〜」
と、真剣な表情で私を見詰める彼女に何となく可笑しくなり大笑いをしてしまい、怖い顔で睨まれました。
次回に続く
(追記)
私は、蒲池さんに散々「モテない」と言われたので、次に会う時、何を言われるか解らないから、知り合いのクラブのママや
オカマ、その他多数の女性達に『モテる男の条件とは何か?』をリサ−チしてみました。
集計結果は呆れるほど現実離れした理想像に成るので、ここには書きませんが、少女マンガの世界そのものです。
聞いていて余りに馬鹿馬鹿しい時には、「オマエ、そんなビックリするほどの理想的な男と釣合いが取れるのか?」と訊くと、
「現実は適当な所で妥協する」との返事が大方でしたが、キタのクラブのママが良い事を教えてくれました。
「理想的な人に越した事は無いけど、本気に成れるのは、『生きて行くって、良い事なんだな〜』と教えてくれる人」だそうです。
ただ、それは一番難しい課題だと思うのですが・・・ |
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| 2007年10月24日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 26 No.115 |
前回の区切り方が悪く、今回は少々読み出しの背景が解り難く成っています。
前回の続き
泣いている蒲池さんに、投げ合いでボロボロに成ってしまったチリ紙の箱を再び渡しながら話を続けました。
私は、
「最初にもらった手紙と違って字に力が無く震えていたから、やっとの思いで書いたのだろう。
たった三行の短い手紙だったけど、俺は彼女が真実の愛を与えてくれたと実感したよ。
俺も気を取り直して返事を書こうとしたけど、手は震えるし涙で便箋は見えないし落ちた涙が便箋を滲ませてしまう。
それでも短いながら返事を書き終え彼女のお母さんに託した。
その時、彼女のお母さんには、例え彼女が死んでも今後は一切連絡をしないで欲しいと頼んだ。
ダメだと解っていても、もしかしたら、まだ生きてるかも知れないと思えた方が少しだけ気楽になる。
結局、彼女は自分の末路と俺の将来を考え合わせて、さっき話した@の選択をしたのさ!
俺は信念でしか動かないから逃げる積りは無かったが、彼女の意思を受け入れた。
お互い辛い別れに成るのは、初めから判ってた事だからな。
今まで、自ら選択をして自分の道を歩いて来たさっちゃんには、身を切る選択をした者の心は良く理解出来るだろう?
さっちゃんも感じてる俺の何時も高い所から見ていて何処かに冷たさがあるのは、非情に成る必要があるからで、
彼女一人の為に動揺していたら、他の人から相談を受けた時、判断を誤って人生を狂わしてしまう可能性が高まるからだ。
今日のさっちゃんの様に訊ねて来る人もあるから、一つ一つの過ぎた事を悔やんでいる様では務まらない。
師匠から灌頂を授かる前に、
『仮に、天子様から日本の将来を掛けて取るべき道の御訊ねがあった場合に備えて、常日頃から心を動揺させず万が一の
準備を整えておけ!』
こう言われているが、俺の師匠も学問を授けられた師匠から、同じ事を言い渡されている。
学問を授けた師匠の師匠は、公家の出だったから天子様の御召があって、満州は泥沼化し国運を傾かせる元凶に成るから、
一旦手を引く様に進言申し上げた。
結果は歴史の通り。
俺には天子様からの御召は有得ないが、それでも一度だけ国運を判じて進言する機会を得たから、与えられた使命は
何とか無事に全う出来たと思っている。
この時、師匠も大層喜んで褒めてくれたけど、師匠から褒められたのは、これが三度目だった。
俺には、こんな心構えを崩せない部分が抜け切れていないから、彼女の事を思うと悲しさで夜も眠れず辛かったが、
一個人の問題は執るに足らない事として、胸の奥底に仕舞い、翌日の昼までには全てを割り切った。
どんな苦境に立とうと困難を踏み越えて行ける者だけがプロと言える。
さっちゃんは何を如何感じたか知らないが、彼女の事で本当に辛かったのは俺じゃなくて、彼女と一番近い存在、家族や
日々彼女の介護を行う看護婦さん達だよ。
ここに来る前、前に居た場所では、看護婦をしている妹分達が八人ほどいたが、皆、職務だと思い口には出さないが、
当然、遣り切れない悲しみや割り切れない思いで溢れていた。
俺は、彼女達の話を聞くだけで何もしてあげられなかったが、それだけでも壮絶な話が多過ぎて、彼女達の気持ちを思うと
言葉が見つからず、只々頭が下がるだけだ。
そんな彼女達が、カラオケで良く歌った曲が『負けないで』だったよ。
さっちゃんは、みんなから支えられているが、みんなを支えてもいる。
世の中の物事は、互いに必要とされたり必要としたり、相互の関係が上手く成り立っているから良い方向へ進む。
こんな中で、段々と俺の心には、新たな課題が見え始めて来た。
今の生活のままでは、自分の存在意義は果されない。
一人の人間ですら助けたくても限界がある。
世の中には、どうにもならない事は多い。
況してや数百、数千、数万、それ以上の人を相手にするなんて、とても何とか成る話じゃない。
何をどうすれば良いか?自分に何が出来るのか?何を準備すれば良いのか?自問自答の末に答えを導いた。
もし、適切な答えがあるとすれば、その一つは『技術の進歩』だろうと俺なりに答えが出た。
今から研究者の道に入れない事はないが、それでは範囲が限られてしまう。
それに新しい技術を開発したり発展させるには、膨大な基礎研究の時間と莫大な投資資金が必要だ。
結局は、お金の巡りが全ての種を宿しているって事さ!
世の中、銭金が全てではないと言うが、確かにそうだろうと思う部分はある。
しかし、銭金が無ければ、誰も何も何処も動かないのは事実だ。
日本経済が成長すれば、投資が活発になり様々な技術も発展するし経済的にも潤うから相互扶助も手厚く出来る。
日本が世界をリ−ドすれば諸外国も日本と懸命に競争するから、技術の進歩は一層の発展が望める。
医療技術一つとっても、医療精密器具や分析器の技術の発展が無ければ、難病治療も思う様には進歩しない。
医療費の補助が無ければ、病院も患者も思う様な治療は出来ない。
例え、歩みは遅くても5年後、10年後、もっと先、確実に多くの人達に幸をもたらす方が、より良い正解だと俺は信じてる。
その方法があるとすれば、それは経済の発展が一番相応しい答えではなかろうか?と行き着いた訳だ。
何をどうすれば良いか?これは、一応の方向が見えて来た。
そこで、自分には何が出来るのか?
俺に解っている事は、10〜15年後の社会で必要と成る能力の一つが女性達の持ち合わせた潜在能力で、これが世界の
流れを変え始める原動力に成り得る可能性が高いって事だ。
その他にも判っている事は幾つかあるが、これらをどう組み合わせチャンスを広げて活かせるか?
これらの活用方法だ。
その一つの方法が戦いを有利に進める為に、時代を先回りして準備しておけば良いって事だろうと思う。
これから10〜15年後の先を睨みながら、大いなるチャンスを活かす為、未来を探る旅に出ようと思っている矢先だよ。
幸い、俺の志を知った人達が、様々な知恵や経験を授けてくれるから、手立てには不自由しなくて済みそうだ。
後は、何を如何進めて行くか?もう少しジックリ考えたい。
俺は夢を見ている訳じゃなくて、現実の娑婆世界、苦界を一歩進めただけの姿を工夫して捉え様としているに過ぎないから、
さっちゃんが考えるほど、気楽なものでもロマンが溢れるものでもないのは確かだよ。
こんな事情で、この舞台は、どんな犠牲があろうと曇りなき眼を保ち続けて、それを見届けなければならないし孤独な
戦いに成るのも覚悟を決めている訳さ!
俺にとって一番の問題は、『何の為にお金が必要なのか?』、この目的が重要なだけで、単に贅沢な生活をして、他人様の
羨むのを見て優越感に浸っているようでは、自身の存在意義は消える。
一度死んだ筈の俺は自分の幸せを求める必要がないから、後は退屈しないか?どうか?だけが問題だからね。
きっと、リ−ユン(テレサ・テン)さん、彼女、さっちゃんに話していない人達、関わった方々は喜んでくれるとは思うが、
叱られる可能性も高いと内心は心配している。
ただ、俺が行き着いた結論も元を糾せば、笹川さんの後姿の一つでしかない。
笹川さんから、
『曇りなき澄んだ眼で広い世間を見て回り、清濁を併せ呑み込めば、そこから新しい一歩が始まる。
全ては自身の中から溢れ出て来る時の心に宿っているものだから、大きな志を抱いて歩めば自ずと道に通じる。
どうか、日本の将来を照らす務めを果たして欲しい。』
と言われ、指切りをして男同士の約束を交わした。
それから世の中を見て回ったけど、結局、笹川さんの教えと同じ結論に至った。
突き詰めると、『一日一善』の精神が、互いに助け合う精神を育てて日本の将来を大きく開く事につながる。
これは誰が何を言おうと間違い無い真実だ。
人生で似た様な経験を積めば気持ちも理解出来るだろうが、そうでないと同じ志にはならないと思う。
しかし!世の中には、程度の悪い奴が多過ぎるのも確かだよ。
商売とは言え、人を利用するだけの道具にしか考えていない輩や旨い汁だけに群がろうとする下劣な奴が溢れる娑婆世界で
俺の唱える綺麗事が、トコトン馬鹿に思えてくるのも本音だ。
笹川さんに、『濁を併せ呑み込むとは、如何なる所業を積めば宜しいか?』と問うたが、その答えに、当時27歳の俺では深く
理解できなかった。
心の奥底から、沸き立つ様に溢れ出て来る魂の叫びが無ければ、その壁は越えられないのさ!
この壁を越えた瞬間、他人が何を如何していようが関係無くなる。
あるのは、他人の有様ではなく、自分が何をすべきかだけなんだよ。
自分らしく生きる事の一つは、そんな自分を信じる所から始まるものだと思う。
ここに来て、それを見つけられた様な気がする。
俺も己の旗を立てて怯まず真直ぐ歩んで生きたいと考えて準備を整えたいから、さっちゃんの為に十分時間は取れないが、
そこは承知して自分で出来る所は自分で解決して欲しい。
どうにもならない所は、お手伝いするよ。
この赤いブレスレットには彼女の情念が込められてるから、プレゼントする訳に行かないけど、さっちゃんには別の物を
用意したい。
素適なインスピレ−ションなら心を整理して別の方法で受けられる様にした方が良いと思う・・・
さっちゃんが多くの人達に愛のメッセ−ジを伝えたければ、もう少し自分を磨く必要があるとは思わないかい?
子供がピ−マンを好きとか嫌いとか、これと同じ感覚でしか人を判断出来ないならば、価値あるものは何も手に入らない。
今直ぐには、その事を問わないが、自身の才能に溺れ我物顔で欲しい侭の振る舞いをしていれば、何時か必ず天から
才能の返済を求められて、それに見合うツケを払わされる事に成る。
十分身を慎まなきゃダメだよ!
自分の不始末は自分以外の誰にも替われないから自分で償うしか方法がなくて、天から返済を迫られる所まで行くと
誰が何を如何しようと絶対に助からないぜ。
そうなると夢どころか全てを悔やみながら諦めるしかない。
夢を実現する為にも、日々感謝を忘れず歩む事が何より大切だからね。」
この様に言うと目頭を拭いながら、
蒲池さんは、
「ファンで居てくれた彼女に感謝して、彼女の為に詩を書きます。
彼女が伝えたかった思いを彼女の気持ちに成って描きます。
みんなの為に、心に届く詩を書きます。
何時までもファンに愛される活動をします。
約束します。」
それまでの返答は、上滑りばかりしていると思い彼女の言葉は信用しませんでしたが、蒲池さんと出会えて良かったと
初めて思えたのは、この瞬間です。
次回に続く
(追記)
ここまで、記すとZARDファンの方々なら、「あの曲がそうかもしれない?」と、察しは着くと思います。
私も、それに気がついたのは、今年の5月20日です。
蒲池さんは、私の事も約束も綺麗サッパリ忘れていると思っていましたから・・・
経緯については、もう少し先で記載します。 |
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| 2007年10月17日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 25 |
前回の続き
赤いブレスレットの秘話を語る前に、様々な背景につながるので、少しだけ近未来についても併せて語りました。
私は、
「そうだよ!最後に行き着く所は誰が考えても似た様なものだ。
それを自分自身で悟るのか?誰かに言われて納得するのか?それだけの違いで、為すべき事と結論はあるがままの姿で
しかないもの!
お互い全ての事で立場が異なるから、見解の相違も仕方が無い。
だからこそ、意見交換や交流を通じて、足りなかったものや知らなかったものを手に入れなきゃならないのさ!
もし、さっちゃんが経営側の立場に進める機会に恵まれたら臆する事無く、経験してみると良いだろう。
それまでの違った視点で物事を捉えられる様になるから、考え方の奥行きと厚みが増して人生の肥しに成るから、今までに
無かった価値観が得られると思う。
一人では全てを揃えられないから、スタッフと協力して行く事の大切さを理解出来る筈だよ。
それにもう一つ大切なのは、時代が必要としているものは何か?これを探る事が重要だ。
俺が言いたいのは、さっちゃんに時代の先端を走れと言ってる訳じゃなくて、背景を知って活動を進めて行く戦略上の事を
良く見極めろ!との意味だから間違えないでくれ。
時代は明るくなったり暗くなったり移り行くから、流行り廃りが必ず出て来る。
ここを良く理解していないと『真冬に行進する裸の王様』に成りかねないから、十分注意する事だ。
ここまで一応何とか理解出来たら、これから話す事は冗談半分で話すが、最後に語る赤いブレスレットの話の前置きに
なるから、その積りで取り違えない様に軽い気持ちで聞いて欲しい。
詳しく説明すると、さっちゃんには理解不能に陥るから、要点だけを掻い摘んで教えると、今から10〜15年後、もしくは世界の
流れが大きく変わる事件の年から数えて、10〜15年後には、今の価値観は可也変わっていて、女性の経済進出が世界の
流れを変え始める原動力になる。
俺が言うのは、女性の社会進出とか叫ばれる狭い意味での世界を指しているのではない。
様々な身体能力全般を考えれば現状では男の方が優位にあるから、今まで世界を牛耳り表舞台を動かしてきたが、近い
将来に、社会が必要とする能力が大きく変わり始めて、先進国ではハンディが殆ど気にならない所まで縮小する。
それを可能にするヒントは、技術革新の中にある。
女性達の持つある潜在能力は、男の能力を遥かにリ−ドしていて、それが経済の一分野で発揮される時、世界の流れも
今までになかった方向に大きく変化を始め出すだろう。
実は、世界の成長に必要とされるのは、この分野の発展が不可欠で、国家間の競争を制する際に重要な決め手になる。
こうなると暴力の争い事は、物分りの悪い野蛮な連中だけの話になり、反面、様々な開発競争は更に激化する事だろう。
何処が、この流れを的確に掴んで、その方向に逸早く動き出せるか?
ここが次世代の優劣を決定する勝負の分かれ目に成る筈だ。
この能力を十分に引き出して、形に出来た者は大きな成功が待っている。
もし、女性達のアイデアが活かされて世界をリ−ドする方向に進めないとしたら、危機的状況が加速を始める。
さっちゃんは、その能力が高そうだから歌手としてだけでなく、その方向の先駆けとして別の評価を受ける可能性もあるから、
チャレンジ精神を忘れずに歩んで欲しい。
その時が来るまで、飛行機に乗り続けて、自分の足元を固めながら条件を整えて時節を待つ事だ。
ここ2〜3年の出来事は、さっき見せた『その2』の封筒にある通りだから、準備を始めるには好都合だろうと思う。
残念ながら、俺はその能力が不完全だから、先だけ見えていても全てのカ−ドが揃わずにいるのが実情だけど・・・
この話を軍略の師匠にしたら、大いに褒められたよ。」
と言うと、蒲池さんは大変興味を示し
「ヤッパリ、ニュ−・タイプなんだ!
多分、誰も信じないと思うけど、すご〜く夢の広がる話だよ!
どうすれば、いいの?ある能力って何?その能力は、どうすれば引き出せるか教えて!」
と、私の思いとは別の方向に彼女がはしゃぎ出したので、それを静止しようと、
「落ち着きなさい!
才能の活かし方は、さっき教えた事を地道に積み重ねて行けば、それで宜しい。
誤解があるから何度も言うが、単に人の世の移ろいをありのまま映しだす鏡を覗いた話に過ぎなくて、ニュ−・タイプとか
何とか、アニメにある様なビックリするほど大層な話じゃない。
さっちゃんが条件を整えられなければ、実現しない話だから然程気にしなくても良い話だよ。
実現したければ、現実を確り踏まえて地道に活動をして行くしかない。
結果は後になって現れて来るだけの事さ!
物事の結果は因果の表れで全ては通過点に過ぎないから、その過程が大切なんだ。
何度も繰り返して言うが、未来に決定事項なんて何一つ無い!
あるとすれば、物事の道理と時の移ろいだけだ。
何れ、現実となって多くの人達の知る所に成る話を他人より1〜2歩先に知っているだけの事だよ!」
落ち着く様に諭すと、
蒲池さんは、
「ねぇ〜素適な夢を見なきゃダメだよ〜きっと実現して、夢を叶えて見ようよ!
ニヒルなの全然似合わないもん。
さっきも言ってたよね?迷う事無く振り向かずに大空を真直ぐ飛ばなきゃダメだって。
誤解を恐れず思いっきり、旗を振ってみたらどうなの?
多くの人達が夢を叶えられるかも知れないよ!
どうして多くを語ろうとしないの?
・・・・
もしかして、さっき約束した運試しは世界が動く時の前提なの?
それを知ってて、私が負ける様な約束をワザとさせたって事?
誰か別の人と手を組む積り?
どう言う事か解る様に説明して!!」
と、はしゃいだのも束の間、相当な不安に駆られた様で怖い顔で睨まれました。
私は、これ以上、蒲池さんには余計な未来の事を話したく無く成ったので、
「そんな怖い顔して深刻に成る必要ないから、大丈夫だって〜
未来なんて確実には決まっていないから、予定は未定だって、さっきから言ってるだろう。
この問題が決着してしまう前に、お互い友達同士に成れれば、運試しは単なるお遊びにしか過ぎないじゃないか?
それまでは、問題解決の為に条件を整える努力をする方が先決だと思うよ。
さっきから言ってる様に、俺は醒めてる現実主義者だから、妄想に近い夢なんて役に立たないものを描いている暇は無い。
今日、さっちゃんと会う縁を得たのは、互いに抱える問題を解決する糸口を得るためだろうと思っている。
今日は手掛かりを探る事が大切だから、未来の話は別の機会にジックリ時間を掛けて詳しくしく説明しようじゃないか?」
この様に提案すると彼女も承知してくれました。
最後に、蒲池さんが知りたがる赤い宝石のブレスレットの話を語ろうと、
私は、
「この話はしたくなかったが、本日最終として話す事にしよう。
今話した未来の内容を判じる事にしたのは、これから話す事が動機に成っている。
さっちゃんが欲しがる赤い宝石のブレスレットは、瑪瑙と言う宝石で価値としては安物だ。
このブレスレットの前の持ち主は、俺達より6才年下の女の子だけど、この世には既にいない。
詳しく聞かなかったが、悪性腫瘍で先は長くないとだけ、この子のお母さんから聞いた。
彼女の身上を知って気の毒だからプレゼントしたものだが、この子がここまで御礼に訪ねてきてくれて、それ以来短い付き
合いだったけど、意義深い時間を過ごさせてもらった。
彼女と知り合って以来、見舞いに行く時には、何時も本堂からリンゴを貰って、そのリンゴの皮を俺が剥いて摩り下ろしたら
スプ−ンで摩り下ろしたリンゴの汁をすくって彼女に飲ませると、『幸せの味がする』と喜んでいた。
彼女はZARDの大ファンで、毎度の事『揺れる思い』をポータブルCDで聞かされて、『どう思うか?』って、その都度訊くから、
俺も、その都度『まぁ〜過去の青春って所だろう。』と素気なく答えていた。
恋なんて、当の昔に忘れていたからね。
彼女は何時も『女の子は、優しく包む様な愛が欲しいんやから、それではモテへんよ〜』って笑っていた。
俺は、何時もの様に『女の子にモテ様と生きてる訳じゃないから、どうでも良い!』って答えると、
彼女は、『心の敷居が高いのは、アカン!』って、さっちゃんと同じ事を言っていたよ。
彼女にも隠し芸のデ-モン小暮の物真似、それにスプ−ン曲げも見せてやった。
テコの原理さえ飲込めれば誰にでも簡単に出来る芸当だけど、彼女はガンダムが好きだったから、ニュ−・タイプだとか
言いながら喜んでいた。
俺はニュ−・タイプって良く言われたが、どんなものなのか定義が良く解らないから、そう言われるのに抵抗を感じる。
その他、リ−ユン(テレサ・テン)さんの話もしたけど、彼女もリ−ユン(テレサ・テン)さんの事を羨んでいた。
何回か見舞いに行くと毛糸の帽子を編んでくれて、ラブレタ−もくれた。
俺もガラに無く返事を書いたら大喜びで、『二人は恋人同士!』何てはしゃぐものだから、俺は内心戸惑っていた。
何時まで傍にいてあげられるのかを思うと切なく成る・・・
手をつないで病院の周りを散歩するのがデ−トでベンチに座ると何時も甘えて抱き付いてきては、そのまま泣いていた。
本当は、『死にたくない』って言いたかったんだろうけど、彼女は堪えていたんだ。
俺は辛くても黙って髪を撫でる事しか出来なくて、お互い寄り添ったまま血の涙が落ちるだけさ!
本当は、俺も『死なないでくれ』って、何度も言いかけたが只々堪えた。
彼女が余計に辛くなるだけだから・・・
初めの頃は、そうでもなかったが、時が経つにつれ体が痩せ細って、散歩をする力も落ちた。
ベットに横たわる彼女の手を握って顔を撫でる事くらいしか出来ないから、殆ど会話も無い。
俺が帰ろうとするとベットに潜って、泣き出すから本当に参った。
最後の見舞いに成った時、リ−ユン(テレサ・テン)さんの歌で『別れの予感』を聞かされて、彼女の言いたい事が分ったから、
俺は、『何か望みは無いか?』と聞いたら、その時は『考えておく』と返事を保留したままだった。
彼女の容態が一層悪く成りだした時、彼女のお母さんが来て、彼女の希望で見舞いには来ないで欲しいと言われた。
ヤツレテ醜くなった姿は絶対に見られたくないって理由だ。
本当は、それだけじゃなくて、お漏らしをする様になるからオムツを当ててるのを知られるのが恥ずかしくて耐えられないんだ。
こんな状況は彼女が初めてじゃないから俺には良く分っていた。
その時、この子のお母さんが彼女の代理で、ブレスレットを返して来て手紙も受け取った。
嫌な予感がしてたから、その場で読んだら、
『出会えて本当に幸せでした。
ありがとう。
最後のお願い、幸せになって下さい。』
と書かれたのを見て、覚悟はしていたものの一瞬、目の前が真っ暗になって気が動転した。
最後のラブレタ−は事実上の遺書だった。」
この話を始め出すと、蒲池さんは泣いていました。
次回に続く
この話を見ず知らずの他人に語るには辛過ぎるので、深く胸に仕舞って置きたかったのですが、蒲池さんとの経緯を記すには
避けて通れないと思い記載しました。
区切るには中途半端な所なので、もう少し記したかったのですが、キ−ボ−ドを打つ度に濡れてしまい、故障しても困るので、
一旦仕切り、次回にします。
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| 2007年10月10日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 24 |
前回の続き
お互い笑い合っているのは良いのですが、どの具体例を用いて説明したら蒲池さんに理解し易く役立つか思案しました。
ワクワク目を輝かせる子供の様な視線で彼女に見詰められると現実を直視した話は何となく話辛く成ります。
そこで、『大空を駆け上がる』をキ−ワ−ドに話を進める事にしました。
私は、
「これから話す事は軍略の師匠の所で知り合った特攻隊の生き残りの人が、事業と心構えについて話してくれた事を参考に
アレンジしたもので、キ−ワ−ドは『飛ぶ』と言う事に託けて、心の整理の仕方を教えたいと思う。
この人は、戦後、事業を起こし業界では中堅企業に成長させた人で、当然、筋金入りの国粋主義者だ。
この話はホンの一例に過ぎないが、参考に成る所があれば取り入れて欲しい。
先ず、さっちゃんは、空に飛び立とうとする飛行機のパイロットだと仮定しよう。
自分を生かす為に空を飛ぼうと思えば、その手段として飛行機が必要に成るけど、この飛行機は誰の所有物なのか?
会社が管理する物なのか?自前で用意した物なのか?
会社の物なら会社の意向に従う必要があるし意向に従いたくなければ、自前で用意しなければ空には飛び立てない。
飛行機を飛ばしたければ、機体の整備や滑走路が必要と成り、飛行機だけ所有してても飛び立てる訳じゃない。
諸条件を整えても、肝心なのは燃料の有無がどうなのか?これが一番の問題に成る。
この時の燃料とは、さっちゃんの場合、『ファンの応援』だ。
会社側が活動に必要な諸条件を整えても燃料が得られる見込み無ければ、司令室(会社)は離陸許可を出さない。
端的に言えば、ファンの声援があるからこそ、飛行機が用意されてパイロットの活躍する場所があるんだよ!
パイロットが居て、それに従う燃料が勝手に湧いて出てくるから、飛行機が飛んでる訳じゃない。
それに当り作戦司令室では、どの程度の燃料が得られそうか算段をするけど、忘れてならないのが会社所属のパイロットは
何も、さっちゃん一人だけじゃないって事だ。
機材、人員、予算、施設等の様々な割り当ては、その時、最大限の利益を目指しながら進めなければ成らないから、当然、
見込みの立つ所を上手に回しながら、全体の運営状況を考慮しなければ会社は維持できなくなる。
作戦司令室とパイロットの間には、互いの立場が相反する場合も出てくるだろう。
この点をどうするかは、全てパイロットの技量と判断に掛かって来る。
飛びたいなら、飛行機の手配が出来る立場を作り上げて行かなければならない。
これは会社とさっちゃんとの関係であり、重要なのは選択権の優先が会社側に有ると言う事だ!
次に、プライベ−トの問題だけど、仕事よりもプライベ−トの楽しみを優先させてしまえば、第一線は他の人に譲る事に成る
だろうが、これは仕方が無い。
さっちゃんは会社との好い関係、言い換えれば都合の好い凭れ合いを望むだろうが、それを許してくれるのは上昇中だけ、
会社は、さっちゃんの人気が横這いに成れば後釜を作り出すし下降期に入り出すと、資材、資金、人員は、そちらに振り
向けて行かなければ成らなくなるのは企業として正当な判断だ。
さっちゃん自身も将来を預けられると信ずるに足る人がいるなら、その人と人生を分かち合う道を選択するのも一つの方法だ。
女性は仕事と結婚を秤に掛ける時は、相当に悩むと思うが判断のポイントは『迷い』にある。
俺の経験上では、男性側に迷いがある場合、数年後の結果は好くない事が多い。
自分が迷うなら、様子を見ながら条件を整えて行けば問題は自然と解決する。
当然の事だけど仕事に向かう自分もプライベ−トの自分も精神は同一人物だから、歯車が噛合わずに、どちらかが上手く
行かなく成り出すと、もう片方の面にも自然と影響が出てしまう。
仕事とプライベ−トの完全分離型の生活は、大方の場合、両立は厳しいから、どちらかに重心を置いた方が無難だと思う。
ここは、さっちゃんが選択権の優先を持つが、関係者の意向も微妙に絡んでいるから良く相談する事を心掛けた方が良い!
最後に、一番大切な問題は、ファンに対する姿勢だ。
ファンと言うのは、年齢、性別、好み、全てに於いて千差万別、全ての人に満足を与える事は、先ず不可能と考えて良い。
しかし、皆に共通する思いはある。
それは、さっちゃんが大空に向かって、真直ぐ飛び立って行く姿と華麗な操縦裁きを期待している事だ。
低空飛行でアクロバットなんかしてたら、何れ地面に激突するのは目に見えている。
こう言った事で拍手喝采を浴びるのは、引田天巧のミラクル大脱出マジック位のものだよ。
俺の知る美里や尾崎さんは、迷う事無く振り向かずに大空を真直ぐ飛んで行った。
大きな舞台で、自分達には不可能な夢を叶えている姿に、みんな感動して応援していたと思う。
こう言う姿は、心を打つ熱いものが伝わるからだよ。
それと、人には何処か弱い部分や何かを求めたい部分もある。
愛、勇気、慰め、励まし、感動、共感と言った類のものだろう。
実生活で何かが不足しているから、歌の中に何かを求めるのであって、言うに言えない思いを代弁するのが歌ってものだ。
無条件で、さっちゃんの歌を受け入れたい人達は最後まで付き合ってくれるけれど、そうでない人達は歌の良し悪し次第で
何時でも乗り換え可能なんだから、ここを良く理解しておかないと売り上げの数字にハッキリ表れて来るぞ!
さっちゃんは、『付いて行く』と言う言葉が好きな様だが、後姿が貧弱で見すぼらしい様では誰も付いて行かないぜ!
さっき、昔の自分を取り戻したいと言っていたけど、俺は素晴らしい作業だと思う。
人は慣れてくると惰性で物事を動かしたくなるもので、空回りの原因だから初心を思い出して熱い何かを取り戻せれば、
自分らしい姿で真直ぐ飛べる様に成る。
これは、後ろを振り返る事じゃなくて、希望に向かって進む姿だからね。
そんな時、前向きな自分の姿に納得も出来るし、ファンのみんなも喜ぶ筈だ。
更に、チャレンジする姿が加われば、多くの感動を生み新しい境地が開ける切っ掛けに成るだろう。
さっちゃんの飛ぶ姿を応援するか?しないか?この選択権は、ファンにある事を努々忘れるな!!
この例えは飽く迄も基本事項であり、当然承知していなければならない内容だ。
会社に求められているのは、整備の行き届いた機体と施設、的確な飛行計画、滞りの無い営業などがあるだろう。
さっちゃんに求められているのは、パイロットとしての『知識』、『操縦技術』、『活動に取り組む為の好しい姿勢』などだろう。
さっちゃんと会社の双方に求められているのが、ファンに対する感謝の姿勢だ。
この状況で、俺がさっちゃんにしてあげられる事は、CDを買って応援する事と秘かに気象通報を教えてあげる程度の事で、
活動の殆どが、さっちゃんの操縦と会社の管轄に関わる事だから、俺の立ち入る場所は無いのが実情だ。
気象通報と言っても、『南方に台風発生、西方に雷雲発生、北方に乱気流あり・・・』こんな程度の話さ。
プライベ−トでも、さっちゃんをサポ−トするのは家族や彼氏だとか近い人達の担当だから、俺の任務は無い。
結局、俺の話を訊きに来た所で、さっちゃんには興味の湧かない学問的な薀蓄しかないのが現実だよ。
もう一つ付け加えると、さっちゃんは誰もが立つ事を許されないトップ・プロの舞台に堂々と立てたんだから、人には無い
苦しみを味わいながら進まなければ成らないのは当前だ。
スランプに成れば焦るばかりで余計に作品が浮ばないし、折角作品が出来たとしてもセ−ルスの状態が良くないと尚一層の
プレッシャ-に押し潰されそうに成るのも良く解る。
私生活にも余計な気を使わなければ成らないから、十分に気が休まらないのも理解できる。
だけど、甘えて拗ねたり、楽をしようと横着をしたり、現実から逃げ様と後ろを向き出したら、プロの世界では転がり出す。
人は後ろを向き始めると、『癒し、安らぎ、憩い』これらを求め出して、段々とその間隔も短く成り始める。
こうなると何時の間にか、自分では戻りの利かない下り坂を駆け下りてる場合が殆どで、転がり出した後は、誰にも如何に
もならない。
今まで多くの人達を観て来たが、限界が来て気持ちが萎えてしまうと転落は本当に速いものさ!
俺は、さっちゃんに憎まれているそうだが、転落を目の当たりに見て嘆くより、厳しい事を言って憎まれていた方がマシだよ。
世間の人達は、さっちゃんが自分の好きな事を自由にしながら気楽に稼いでると思い込んでいるが、実際の状況が違うのを
殆ど誰も知らない。
飛び立つ姿しか見えないんだから、外野に何を言っても仕方が無いもの。
事情が解らないから、飛び方が悪いと興醒めして去ってしまうのも仕方が無い。
お金を払う価値を見出せなければ、誰も買ってくれないのが世の中ってものさ。
それでもプロとして大空を飛び続けてファンの声援を受けたいなら、黙々と準備を整えて迷わず真直ぐ大空に向かって飛べ!
その時、さっちゃんを助けるのは自分自身の華麗な操縦技術しかないのが現実だ。
出来ないなら、プロとしては終わりだから余力のある内に活動内容を変更するか?皆の前から消えるか?これ以外の道は
閉ざされて、自分に用意される飛行機は無く成るぞ。
カラオケが上手いだけじゃ売れっ子歌手に成れないのを誰より一番良く知ってるのは、さっちゃん自身じゃないのか?!
今は納得できなくても何時の日か俺の言う事が身に降りかかれば、俺の言葉もさっちゃんの心に届いて真意が理解して
もらえると思うが、それで構わない。
これから先、何が起きてもどんな事に成っても飛行機に乗り続ける事を考えて、真直ぐ歩け!
辛くても悲しくても誰に何を言われても誤解されようとも一切動じるな!
ピンチがチャンスを生む切っ掛けに成る事もある。
これは、胸に秘めておいて欲しい。」
と言いました所、蒲池さんは、私をジッと見詰めたまま小さく頷き、ポツリ、
「最後は、みんな同じ様な所に行き着くのね。」
と言って現実を良く理解していました。
私は、必ず彼女の心に届くと思い、もう一つの現実、赤いブレスレットの秘話も打ち明け様と思いました。
次回に続く
(追記)
この当時、知り合った中に『勝負論』を掲載したさいに若干触れたプロの賭博師が居ました。
私は、確率的見地からギャンブルはしませんが、この人の話は参考にすべき事が多く、知識の中でも実用的で重宝しています。
この人は、「人間、落ち目に入ると僻んだものの見方をするもんで余計に流れが悪う成りまっせ!」と良く言っていました。
生活をしていれば、当然、嫌な事も出てきてしかるべきなのですが、この様な時こそ泥濘に嵌らない様、焦らない事が大切です。
何かに向かい一心に成っている時には、この様な事は起き難いのですが、段々と弛みが出てくると本人も気がつかないうちに、
後ろ向きに成っているものです。
人にものを言われて気に入らない人は多いと思いますが、そう言う場合は自分自身で他人の倍以上、自分の背中には気を
付けないと必要以上の余計な困難に見舞われるものです。
本文には記載していませんが、蒲池さんにも近くに居る人で信用出来る人の忠告は、頭を冷やして聞き入れ物事の道理を
弁え、是々非々で判断して行かないと何れ行き詰まり八方塞に成ると警告をしておきました。
私自身、ものを言ってくれる人が沢山欲しいのですが、なかなか巡り合いの縁が遠くて難儀しています。
人間、自分自身を写す鏡を失った瞬間、成長は止まります。 |
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| 2007年10月3日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 23 |
前回の続き
これ以上、話を長引かせると私の状況が苦しくなるので何とかこの場を収め様と思いましたが既に遅く完全に覚られました。
蒲池さんは、
「たった今、さっちゃんと全ての事に向き合うって堅い約束をしたばかりなのに、どうして隠し事するの?
赤い宝石のブレスレット、秘密は何か話して?
それに、さっちゃんのお願いは訊いてくれないのに、ファンの子のお願いは訊いちゃうの、どうして?」
と嫌な事を訊くので、何とか逃げ様と、
私は、
「未だ運試しの結果も出ていないのに、オマエと全ての事に向き合うなんて約束した覚えはない、勝手な事を言うな!
何でそんなに、『どうして?なんで?』って、あれこれ訊きたがるんだ?
俺の情報収集して、特集でも組む気か?
それぞれ、込み入った事情ってものがあるんだから、少しは気を利かせて、あれこれ詮索するなよ!
何でもかんでも知ろうとしないで、肝心な事だけ聞いたら、それで満足すればいいだろう?
どうして程々の加減で、『おおきに!ごっつぁんです。』って具合に済まないんだ!!」
と回答を拒否しましたが、彼女は全く動じる事無く落ち着いて、
「さっき、『俺は、蒲池さんに対し誠を持って接したいから、嘘は言わないよ!』って言ってた筈だけど・・・
今までの恋愛経験やどんなタイプの人が好きなのか?まだ答え聞いてないもん!
見た事無いニュ−・タイプだから、本当の姿は、どういう人なのか知っておきたいの。
もし、 条件が揃わなくて『コメットさん計画』が引退までに完成しなかったら、それから後の事を、どうすれば良いか教えて!
今日の話は、初歩段階の予備知識程度だから簡単に使いこなせる筈だと言われても、どうして良いか先が見えて来ない。
多くの人達の為に感動を与える曲を作れ!多くのファンと夢を分かちあえ!って、口先だけなら、誰でも気楽に言えるけど、
業務上での問題は、手伝わないから自分で何とかしろ!って言われてもバランスを、どう保てば良いの?
物凄いプレッシャ−の中で精一杯向き合ってる私の事は全然気に掛けてくれてないのは、どうして?
今日、確かに自分の中で何かが変わったよ!
今までに無い新しい一歩になるかも知れない!って、凄く感じてる!
だけど、古典文学で感性を磨け!解らなくなったら、ドラクエで修行しろ!忘れたら、リンゴを見て思い出せ!
そんな風に冷たく言われて突き放されても納得出来ないのは、当然だと思わない?
どうすれば、絶やす事無く心に灯す陽を持てる様に成れるのかがハッキリ解らないと、先につながらない筈でしょ!」
と熱く訴えかけられました。
初めから、この様な事態になるのは見えていたので、本心を言えば、ある程度の時間で適当に帰って欲しかったのです。
私の才能を最大限引き出す為、多大な犠牲を払い苦心を積み重ねながら得て来た経験や知識を摘み食い程度の感覚で、
習得してしまおうと考える事自体そもそも無茶な話です。
蒲池さんは話の最中に何度も「本当の姿を見せて欲しい」と言ってきましたが、私は本音で話をしていていました。
どうやら本当に、私の姿が殆んど見えていなかった様です。
蒲池さんと話していて、段々と私の知識が彼女に活用出来るのかが疑問に感じ始めていましたが、それよりも、彼女を取り
巻く環境から新しい一歩を見出す条件を整える事の方が、遥かに難しいだろうと悲観していました。
希望と期待に胸が膨らむ彼女に何を言っても無理だと思いましたが、出来るだけの協力はして上げたかったのも本音です。
そこで、互いの立場を再確認する必要性を感じ、
私は、
「俺は大阪の商売人達と話す機会が多いけど、非公式の立場に成った時に話す事を語るから確り聞いて欲しい。
さっちゃんにも当てはまる様に説明して行くから、心を整理するのに参考にしてくれ。
その前に、俺の立場を良く理解してくれないと話を続ける訳には行かない!
現在の俺の立場には、公式の立場と非公式の立場と二つの立場がある。
公式の立場は現実社会で生きて行く為の姿だから、無茶もしないし不見識な事も言わない全て余所行きの付き合いだ。
ここで暮らす為に接する人達とは、公式の立場でしか付き合っていないから、俺の素顔と能力を知る人は誰もいない。
非公式の立場は心意気の世界だから、愛国者であり国粋主義の素顔を持つ自分は欲得損得で一切縛られたくないし、
さっちゃんが見た通りの能力もそのまま備えている。
俺は既に一度死んだ筈の人間だから、自分の幸せを求める必要性を失ったんだよ!
さっちゃんが俺を理解出来ないのは、この部分がさっちゃんの知る周囲の者共や一般の人達と全く違ってるからだ。
言ってみれば、俺は気の利いたゾンビの様な抜け殻なのかも知れない?
こんな状態だから、困った人には出来る限りの協力をして陰徳を積みたいと願って見返りを求めなくても済む様、何処の
誰だとか何だとか一切関係のない付き合いを望んでいるが、縁の無い人とは面倒だから関わりたくないのも本音だ。
その方が、余計な気を使わずに飾りの無い自分自身の存念を隠さず語れて自分の能力も発揮し易いし、お互いの秘密も
守り易く成る。
しかし!現状で優先しなければ成らないのは、飽く迄も公式の立場で非公式の立場は夢の中で起きた出来事と同じ程度の
ものなんだ。
俺も素顔を見られた以上、もし、さっちゃんとの交友が誰かの知る所になれば、俺は公式の立場を取らざるを得なくなる。
公式の立場と非公式の立場の違いは正反対なんだ!
例えば
俺は、地獄や極楽なんてものは空想の世界で存在しないと思っているけど、公式の立場で言う訳に行かないだろう?
もし、地獄や極楽があるなら、この世の出来事だ!と言うのが、非公式の立場だよ。
俺は死刑推進論者だから、極悪非道な輩を我々の血税を使ってまでノウノウと生かしておく必要などない!と言うのが
非公式の立場だけど、残念ながら現在の公式の立場では、堂々と主張する事は許されていない。
女、子供、老人が安心して暮らせ無い様では日本の将来が危うくなる!と言うのが理由だよ。
さっきも言った様に、所詮この世は力の流れが支配する娑婆世界、綺麗事だけでは済まない弱肉強食の適者生存だから
自然淘汰は仕方が無いと言うのも、非公式の立場だ。
しかし、公式の立場では限界があると知りながらでも弱者救済が表看板になってしまう。
俺は、猫可愛がりをして人気取りをするのは大反対で、『釣った魚を与えるよりも魚の釣り方を教えるべきだ!』と言うのが
非公式の姿勢なんだ。
人の心や幸せは、お金で買えない!と言うのは取り合えず公式の立場だが、人の心ほど、買収が簡単なものは無い!と
堂々言ってのけるのが非公式の立場だ。
お金で全てが揃う訳ではないが、無いより有った方が、幸せに近づく事は間違いないもの、誰だってそう思ってる筈だよ。
才覚のある者は、徹底的に稼いだら税金を納めて、相互扶助を率先しながら行い、家族の幸せ共々大切にしなければ
成らないと考えているのが非公式だけど、拝金主義は好ましくないと言わなきゃならないのが公式の立場だ。
日本に対して感謝の無い外国にバラマキ援助などせず、その予算を国内社会整備の公共投資に回せ!と言うのが
非公式の立場で、困ってる国には人道的な配慮で援助してあげよう!なんて心にも無い事を言わなきゃ成らないのが、
公式の立場だよ。
まだまだ言い出せば切が無いから、この位にしておくけど、引退したら俺を縛る煩わしい公式の立場を完全に消せる。
俺は、正々堂々と信念を述べて、それに恥じない自分であり続けたい。
自分を閉じ込める悪夢から目を覚まして、今の非公式の立場が価値観の中心に成った時、世の中の人達に受け入れて
貰え無くても、俺は一向に気にしない。
俺の夜明けは、俺の中での出来事だから他人には何も関係ない世界だ。
さっき、さっちゃんも『誰も付いて行けない』と言ってただろう?
自分の価値観は大切に育てながら生きて行く方が人として成長するから、わざわざ俺に付いて来る必要も無いんだ!
向上したければ価値観は戦わせた方が、お互いに人としての磨きが掛かるけど、俺と関わりたくなければ、澄ましていた
方が互いに楽だから、俺の話を参考に訊きたいと思う人だけが付き合ってくれれば、それで十分さ。
俺も手間は省けるし生き地獄で他人の生血を浴びずに済んで、自分が壊れる心配も負担も減らせて都合が良いからね。
早い話、さっちゃんよりも俺の方が遥かに『裏腹』の使い分けの落差は大きいんだよ!
この『裏腹』は、精神衛生上、実に不衛生極まりないから、さっちゃんも衛生管理には気を使った方が良いだろう。
俺の場合、もう一つ厄介なのが非公式の立場でも時と場合と状況により多くの矛盾を抱えたままだから、全ては解決して
いないんだ。
こんな事情だから一遍に理解してくれなくても構わないが、俺の言う事の裏側には深い意味を隠していると理解して欲しい。
これから話す事は、既に多くの人達にも話しているから、メモを取っても構わない。
以前、スランプに悩む芸能関係者と名乗る者が何人か尋ねて来て話した事もある。
この話を訊き終えたら俺の気分が乗らない話は、気持ちが変わるまで待って欲しい。
そう言う事情だけど、何か反論があれば言ってみろ。」
と強制的に言い含めました所、蒲池さんは嬉しそうに、
「やっぱり、良い絵になってる。
裏事情は良く解りました。
何時か、気持ちが変わって全て話してくれる日を楽しみにしています。
私も心を全て明かせる日が来る様にします。
もし、非公式の立場が世の中の人達に受け入れて貰えなくても、私は理解して行きますから、これからも嫌がらずに、
面白い話を沢山してください。
御願いします。」
とあっけなく言われ、彼女が何を指して絵に成っていると褒めているのか良く解らず、少々調子が狂いました。
私は、
「そんな風に言われると何か照れちゃうね〜ワッハッハッハ〜」
と笑い、お互い何が可笑しかったのか良く解らずに笑い合っていました。
次回に続く
(追記)
上記の中には記しませんでしたが、蒲池さんから「国粋主義って言うけど、どんな事をする積りなの?」と訊かれました。
私を知る人達には、常々申し上げていますが、
「人は本来持ち合わせた才能と日々の積み重ねが発揮される時、自身を最大限に活かしきれ輝く事が出来る。」
と言うのが、私の根本思想です。
国家に当てはめた場合も全く同様だと思っています。
日本の文化と伝統の長所と美点が最大限生かされる時、日本の将来も輝くのだと考えています。
それには、先ず、他者から学び自身の鏡とせねば成りません。
そして、善き所を見習い吸収し自身の向上に役立てるのです。
もし、偏狭な視野で物事を判断し他者を排除してしまうと、そこで成長は止まり将来の飛躍は望めなく成ります。
決して、他者、他民族、他国を侮ってはならず、常に自らの油断を戒めなければ、何れ自らが倒れる事に陥ります。
そこで、私の国粋運動の方針は三つのみを中心にしています。
@己を育んでくれチャンスを与えてくれる社会に感謝して、自分の出来る範囲で貢献を心掛けましょう。
A自身の才能を活かさんが為、学問の研鑽に励み高い志で未来を歩みましょう。
B資源は無駄使いせず、質素倹約を旨としましょう。
以上の様に、思想内容を説明した所、蒲池さんは、「えっ〜、そうなの!小学校の努力目標みたいだね。」と言うので、
私は、
「大切なのは、主義主張を騒ぎ立てる事じゃなくて、自ら実行して行く姿が大切なんだ!
忙しい現代人は暇が無いから、余計な事は考えなくても、これだけで十分だし 俺も、これ以上の事は考えていない。
この三つを心掛けてくれる人は誰でも同志だから、わざわざ俺の後を付いて来るとか何とか面倒な事は必要無いよ!」
と言いましたら、彼女は、「なんか、すご〜く、いいと思う!!」と大笑いをしました。
今朝、庭に群生する百合が最後の一輪を咲かせ、今年も『さっちゃん』達の見納めと成ります。
花に、「今年も有難う」と言いましたが、もう彼女とは二度と逢えないのかと思うと出会いの縁を大切にすれば良かったと
後悔しています。
この前も結婚を決めた青年に、「出会いの縁に感謝して彼女を大切にしろ!」と言いましたが、私の苦い経験からです。
私は、今でも、あの頃と変わらずにいますが、この掲示板に思いを綴ったのを見たら、「なんか、すご〜く、いいと思う!!」
又、この様に言ってくれるかな?と思いながら書き続けています。 |
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| 2007年9月26日(水) ZARD 坂井泉水との出会い 22 No.111 |
前回の続き
蒲池さんが幾ら何をどう思い強く要望しようとも条件と時機が整わない限り、誰が何をどう目論んだとしても、物事は絶対に
希望通り動きません。
私は彼女の気持ちを充分承知していましたから、本気で決着を付けてしまう事に対し迷いがありました。
しかし、事を構え動かした後では、既に取り返しの付かないものです。
私は迷いを消す為、目を閉じ呼吸を数回整え一瞬の拍子を求めて、心が整い目を開けた瞬間、そこには先程までの険しい
形相とは違う怯えた姿の蒲池さんがありました。
私は、
「ムハハハ〜蒲池君、我輩は悪魔でも鬼でも預言者でもな〜い!
単なる、オタクの一人『ア−モンド・小暮』であ〜る・・・ゴホッゴホッゴホッ。」
隠し芸の十八番、デ−モン・小暮の物真似で決め様と思いましたが、久々に作り声をしたものですから噎せて滑りました。
伏し目で胸の辺りに手を組み固まる蒲池さんに、
「デ−モン・小暮なんだけど似てたかな?
もしかして、滑ってた?」
と聞きましたが、彼女は返事をしてくれませんでした。
互いに黙っても仕方ないので、
「さっちゃん、喧嘩には三種類あるんだよ。
絶対に負けられないない喧嘩、絶対に勝っては成らない喧嘩、理解を深める為に引き分けにすべき喧嘩。
本気で喧嘩をする時は、最初に筋を間違えた方が負けなんだ。
頭の天辺から声を出して怒鳴り合ってても得るものは何も無いから、これはお馬鹿さんの喧嘩です。
ストレス解消をしたければ、常に引き分けで上手く幕引きをしておかないと何時か破綻する。
先ずは、相手の話してる事を良く聞いて、本意を汲まないと先に進めちゃダメなんだ・・・
相手の本音を聞きたくて、喧嘩を仕掛ける時には、短い付き合いで済まそうと思ってる相手なら構わないが、長い付き
合いを望んでいる相手なら、仕掛け無い方が賢い。
これは、兵法の基本だから覚えておくと良いだろう。
俺の正体は、何だと聞かれても『名乗る程の者じゃない!』としか答え様は無いが、ご覧の通り単なる陽気なオタクだ。
誤解されると困るけど、さっちゃんとの交友は拒否してる訳じゃなくて、条件を付けて保留してるだけだよ。
それに、今日は長い間語り合って、半分以上の時間を さっちゃんからの質問に割いてるのに、それで不満を言われたら、
オイラの立つ瀬は無いぜ。
さっちゃんの質問は、興信所より調査が進んでいると思うけど、これで俺の姿が見えないと言われても困るな〜
それでも未だ話し足りなければ、次回に持ち越せば済むだろう?
俺の方は、さっちゃんが自分を語ってくれなくても別に構わない。
無理に訊かないから、何時か気の向いた時に話してくれれば良いさ。
俺は、縁の無い人の事まで対応出来ないから関心は持たないけど、さっちゃんをごみ扱いにはしていない。
リ−ユン(テレサ・テン)さんの事は、今でも好きだね・・・忘れた事は一日もないし天女様の様な彼女を簡単に忘れられる訳
無いもの。
だからと言って彼女の為に生きるとか?死ぬとか?それとこれとは全くの別問題。
自ら死を選ぶ時は、大切な何かを守らなければ成らない時、何かを果さなければ成らない時、人に迷惑を掛けてしまう時、
これなら大儀は立つから喜んで死ねるけど、たった一つしかない命は有効に使わないと生を受けた意味が無いからね。
だからこそ、自身の存在意義が失せて天命が尽きたと自ら始末を付けなくても済む様に、知恵と勇気と誠が必要なんだ。
それに、美里の事も気持ちは全く変ってない・・・みんなに楽しい夢を分けてくれたアイツを忘れる筈ないよ。
みんなをつなげる共通の旗に成ってくれた、アイツとの出会いは本当の宝物だ。
集まったのは変わった人間が多かったけど、美里つながりで、多くの仲間達と知り合えたからね。
誰かが何処かでつながってて、尾崎さん(歌手の尾崎豊)にも合えた。
俺自身は尾崎さんと逆の路線に進んでいるけど・・・
それはさておき、本当に楽しかった良い思い出は人生の宝物なんだから、捨てる必要なんかないぜ・・・
俺は訊かれた事に対し正直に答えているけど、それを信じるか?信じないか?
さっちゃんの判断だから自由にしてもらって構わないが、何を言って来ようと俺の返事は絶対に変わらない!
引退の話は、35歳で『My Revolution』の旗を降ろすと決めていたから、逃げて引退する訳じゃないからね。
みんなより遅くなったけど『卒業』を迎えて、風の中に立つだけ、それは、もっと自分の力を強力に発揮出来る様な舞台を
自分で創ってみたいと願っての事さ。
舞台の切っ掛けは、今年(1998年)後半から2002年後半にかけて世界の流れが大きく変わり始める中で起きてくるだろう。
この辺りの情勢を確り見極めた上で、経済活動か?国粋運動か?今後の10年間の活動方針を定めたいと思っている。
恐らく、日本だけでなく世界情勢の将来を左右する大きな転換点に成る筈だ。
この先、世界の中で日本民族の進むべき姿が、2010年±2年前後に、おぼろげながら現れ始める。
この舞台は、どんな犠牲があろうと曇りなき眼を保ち続けて、それを見届けなければならない。
きっと孤独な戦いに成るけど、何があっても耐え抜く覚悟は決めている!
それが、軍略の師匠達と血判を付いて誓紙を交わした俺の使命だ。
その間に、自分は何が出来るのか?今は未だ見えないが、誰に何を言われて笑われ様が止める積りは一切ない。
俺の心には、ワクワクする楽しみの様な退屈せず死力を尽くして戦えそうな喜びがある。
さっきも言ったけど、男子たるもの小さく縮むのは隠居してからで十分だ!
さっちゃんだけじゃなくて他の人達にも信じてもらえなかったけど、この話は予言とかハゲマルドン何て架空の話じゃなくて、
人の世の移ろいをありのまま映しだす鏡を覗いた話なんだ。
もし、俺の言う事が外れて、2003年俺の誕生日までに世界が平穏に過ぎ去ったその時は、オ−ル水晶であしらった特製
ブレスレット風の守り念珠を親友の証として、さっちゃんにプレゼントしよう。
もし、世界に大きな事件が起きて、俺の言う通りの方向に動き出した時は、全て綺麗に忘れて欲しい。
縁の無い人の事まで構っていられないから、さっちゃんの期待する俺の姿は既に消えている筈だ。
元々、このお守りは、リ−ユン(テレサ・テン)さんが次に来日した時、プレゼントしようと誂えた物で、精魂込めて祈りを
捧げ続けながら特殊な修法を施して、それでも不足があると困るから、師匠にも頼んで特別な修法を幾重にも施している
最高傑作だ。
宝石としての価値は安物だけど、俺の開運グッズは全てが目的に合わせながら作り上げる非売品だから、この護持物を
手に入られるだけでも、賭けてみる価値は充分あると思うぜ!
どの道、俺が負けた時は考えと態度は改めなきゃ成らないから、人生の修行を遣り直す積りだ。
さっちゃんの事も無条件で助けながら出来る限りの協力をする。」
この様に言うと蒲池さんは、私の言う事が実現せず完全に外れると思ったのでしょう。
上目使いに私を見ながら、「いま言った事、絶対に約束できる?」と聞いて来ました。
私は、
「心配御無用、絶対に約束しますよ!
さっちゃんは、俺に100%絶対の勝ち目が無いと思っている様だけど、まぁ〜見てて御覧じろ。
天の采配は、俺の方に分がある筈だから時期が来れば判る事さ!
悔しがって嘆く姿が目に浮かぶ様だ。」
と蒲池さんに言い放ちましたが、私の態度を疑いながらも、
「凄い自信ね!
後で泣いて謝っても許さないから・・・この場で、正々堂々約束して!!」
この様な運びと成り、指切りを交わして互いに誓い合いました。
私は、
「こんな約束は間の悪い時に実行させる事が多いから、可能性としては揉め事でさっちゃんが本当に助けを必要としてる時、
起きて来ると思う。
それでも俺が勝てば、これだけの条件と引き換えに交わす約束だから、その後の事は一切関与しない。
後は、スタッフ、家族、彼氏、友人、後援者、誰でも構わないから適当に相談して、そちらで解決してくれ!
それと、もう一つ、俺の存在は一切他言無用、歌の中に仄めかす事も許さない、完全に忘れ去る事、良いね!」
と念を押しました。
彼女は、一層疑念を増した様で、
「どうして、それだけの条件と引き換えに勝ち目の無い賭けが出来るの?
単に、この場を言い逃れたいから?
私と関わらない様に話を進めたがる理由は何?
何を意図した行動なの?」
と訊かれましたが、関わりたくなかった理由は、嫌な予感がしたからです。
しかし、これでは尚更の事、得心が得られないと思い、
私は、
「これは、互いの人生を賭けた運試しだ!
さっちゃんと関わらない為に話を進めている訳じゃなくて、縁があるか?無いか?の問題だから何の意図も無い。
それに2001年までには時間もあるから、その間に互いの理解が深まれば、何かと違った展開に成る筈だ。
全ては決定事項じゃないから、予定は未定だよ!」
と返答しましたら、納得してくれました。
蒲池さんの機嫌も治った様で、
「モノマネ似てなかった!
もっと練習が必要だネ〜今度来る時、もっと上手に成ってないと点数あげないから!」
とにこやかに言うので、私も
「次は、任せてくれ!
デ−モン・小暮、渥美清、中尾彬、田中角栄、十八番の隠し芸を披露しよう。」
と答えて、やれやれと思いましたが、彼女は意味ありげに微笑みながら、
「今している赤い宝石のブレスレット、特製マジック・パワ−入りでしょ?
頑張ってる、さっちゃんに『ご褒美だよ』ってプレゼントしてくれたら、素適なインスピレ−ションが受けられる気がするな〜
さっき、ハンカチを取りに行った時、着けて来たんだよね?
まるで別人の雰囲気に成ったから、見た瞬間、直ぐ分ったよ!
不思議なの?透き通った様な感じに包まれて、私も『大丈夫、全て上手く行く』って安心しちゃった。
多分、私の所に来たいって、そんな感じがするの、どんなパワ−なのか教えて?」
との彼女の言葉に一瞬、『え゛っ!』と怯み、冷や汗が出ました。
しかし、私は覚られない様に、
「これは、それほど大層な物じゃないから、次回来た時には、これより素適印のハッピ−な物を用意しておくよ!
序でに魔法の子分パ−ト2も見せてあげる。
腰を抜かすほど驚く事じゃ〜ないが、さっちゃんなら喜んでくれるだろう。
次回を楽しみに、乞う御期待あれ!!
今日は、この位で御開きにしよう。」
と、何とか取り繕いました。
しかし、蒲池さんは私をジッと見つめたまま、「んっ!!」と言い首を傾げた瞬間、私は『ヤバイ!』と心を構え直しました。
次回に続く
(追記)
2001年、私は運試しに勝ち、蒲池さんとの行き掛りは全て忘れようと思いましたが、彼女の事は良い思い出として大切に
胸の中へ納める事にしました。
そこで、心の記念碑に百合の種を大量に庭の周辺へ撒き散らしました。
翌年、百合は一株だけ芽を出し咲きましたが、これを『さっちゃん』と名づけて栽培を初め出し今も増やし続けています。
毎年、夏になると咲き始め、暑い日中、風に揺れる姿を見るていると何時も彼女と重なり懐かしく思い出します。
今年は沢山の花が咲き、何時もの年とは違う思いで愛でていました。
何故、庭に百合が群生を始め出したのか?その理由を家族は知りませんが、今も私の胸の奥底にしまってあります。 |
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