外為探求倶楽部『為替戦略論』 HOME 相場道入門
1.戦略総論

 実際に為替取引を行う上で、根幹に成るのは『売買戦略』です。
この『売買戦略』を決定付けるのは、『自己資金の性質』、『自身の性格』、『取引環境』、等の諸条件であり、本来なら各人の取引戦略は、
諸条件に合わせた形態に成るだろうから、個々に違っている筈です。
しかし、現実的には、各情報サ−ビス、セミナ−等を見ていると基礎的知識の養成よりも、短期売買の手法が注目されてしまい、為替に
対する充分な基礎知識の所要を満たしているとは、必ずしも言えない状態だと思います。
現実に、私自身、必要と思われる知識の殆どが、何らかの形で以って、提供されておらず、為替取引に対する知識を蓄積する事は、
多大な時間を要しました。
恐らく、為替取引を始めだした個人投資家の多くは、知識で『どの様な事が必要なのか』すら判らずに居ると思われます。

(1)為替変動の特徴
為替取引と言うのは、別の側面から見れば、国家間の力学関係を表す物であり、経済戦略上最大の武器でもあるのです。
したがって、特殊な要因が無い限り、急激な変動を一日で一気に起こす事は、滅多にありません。
為替取引は、株式等に比べ一日の変動率が小さいので、レバレッジを活かしながら、小幅を何度も取ると言う方法が取られ易く成ります。

(2)為替関係者の情報
為替の情報や知識の多くは、為替従事者によってもたらされますが、関係者の多くは、元為替ディ−ラ−の方々でありますから、この方々
の事を知っておく必要があります。
多くの銀行ディ−ラ−達は、『大きな資金を失敗無く運用する事を義務付けられています』従って、リスクを抑える為、多くの運用規則が
あり、自由裁量で、好き勝手に運用出来る訳ではありません。
顧客からの預かり資金を運用するのですから、大きな運用失敗を防ぐ為、デイトレ−ドで小幅を狙いながら運用している場合が多いのです。
つまり、採れる手立てが限られ、大きな重圧の下で運用するのですから、心身への負担も大きく、誰でもが手軽に出来る方法では、無いの
です。
この様な経歴の方々が、情報発信者と成った場合、自身の経験に基付く情報を提供するのですから、為替に関する知識の部分は、利用
可能ですが、戦術に付いては、利用者個々の諸条件が合致しているとは言え無いので、参考にする場合は、内容を良く精査する必要が
あります。
最近は、セミナ−の質も向上していますから、研究材料には不自由を感じません。

(3)取引業者の戦略
取引業者は、顧客の売買数量が多く成れば、利益も大きく成りますから、デイトレ−ドを積極的に勧めます。
又、為替関係者も短期売買型の人が大部分ですから、両者の条件は一致しているので、提供されている情報や知識は、この傾向に成り
易いのです。
デイトレ−ド自体は、『勝率』の問題こそありますが、リスクは限定されますので、悪い戦術とは言えません。

以上の事から、自身の『身の丈』に合わせる戦術が、何より肝要だと思います。

2004年9月 大太法師記
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